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ほとけさまのおしえ「浜松旅情」
今週は予定がないので、急に思い立って浜松に向かいました。
浜松は「東海道中」の一都市です。
思い起こせば「浜松を最終目的地として旅行したことはなかったな〜」と思い、今回選ぶことになりました。
祝日の朝は通勤時間でもそれほど渋滞もなく、二十三号バイパスを快適に走り抜け、昼前には到着しておりました。
昼食をいただいた後で、楽しみにしていた場所に向かいます。
それは「スズキ歴史館」です。
スズキの車やバイクがところ狭しと並べられており、昔の車も見られる博物館です。
特筆すべきは、歴史館がスズキの「本社前」に建っているということです。
本社工場は広大な敷地を有しており、その広さに圧倒されながら入り口ドアをくぐりました。
スズキが作った初めての四輪車、「スズライト」は今でも存在感溢れる顔つきと精錬されたコンパクトボディが魅力です。
きっと「復刻版が発売されたら大いに話題になるだろうな~」と思いながら細部まで眺めておりました。
今からもう六十年も前の民家の一角が再現されており、そこにスズキの「フロンテ」が停められている情景は、どこか懐かしのレトロ感満載で思わず見入ってしまいました。
その頃の人々の心意気が伝わってくるようでした。
その心意気は「お寺の行事」にも表れていた記憶があります。
法事ごとに本堂入り口に世話方が力を合わせてスロープを作り、大勢のお坊さんをお迎えしたものです。
何日も法事は続き、お説教師さんも泊まりがけでいろいろな話をしていただきました。
参詣の方も大勢で本堂が埋まる程でした。
この半世紀で様々な事が変わりましたが、スズキ歴史館の見学で束の間の「タイムスリップ」を味わったような気持ちになりました。
☆今日の一句☆
心意気
かつての賑わい
思い出し