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ほとけさまのおしえ「天気図」

 台風の進路と速度が当初の予報からかなり変化しております。

 それに伴い対応を変えておられる方も多いでしょう。

 自坊の地元でも、予定を繰り上げて稲の刈り取りをされている方が多かったのですが、まだまだ風雨が強まる気配がありません。

 そうかと思うと台風から遠く離れたところでも大雨が降っているところもあるようです。

 予報円の描かれた天気図を眺めながら、なかなか「予報は難しい」ものだと改めて感じております。

 もし一週間後に何が起きるのかを予見できたら、どんなに有利でしょう。

 災害も未然に防いだり、避難したりもできるはずです。

 そして自分の命に関わるようなことがわかれば、手続きや心構えもできるはずです。

 AI技術が進めば、いずれはそういう「天気図」ができるかもしれません。

 でも予報はできても、それが避けられないものであるなら、果たしてそのことに意味を見出すことはできるのでしょうか?

 台風なら適切に対応してやり過ごすこともできますが、命の終わりは必ず訪れてやり過ごしたり逃げたりすることは「できない」のです。

 そしてそれがいつ訪れるやも知り得ない。

 そういう「人生の天気図」の上で日々の生活していることを、今一度ここに留め置きたいと思っております。


☆今日の一句☆

 遅れても
    かならず来るよ
          我が最後

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