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voice_watanabe
ほとけさまのおしえ「楽しい日本」
某国の首相が「楽しい日本」の実現を目指すと言って物議を醸しております。
たしかに言われた方は「抽象的」すぎて、何も考えていないように受け取ってしまいます。
やはり政治は「具体的な施策で、国民に訴えてほしいな〜」と感じてしまいます。
でも仏教では実は「楽しさ」を目指していると言ったら、びっくりされるかもしれません。
仏教の大切な教えのひとつに「抜苦与楽」があります。
これは「苦しみを抜いて楽しみを与えるような心がけをしましょう!」という意味です。
つまりは楽しみを求めていくことは、大切な行いだと仏教では捉えるのです。
ただ現世では、楽しみのように見えて実は「苦しみの入り口」になっているものが沢山あります。
お酒を美味しくいただくのは楽しいことですが、「お酒をめぐるトラブル」や「依存症」という苦しみの入り口にもなります。
車や家を買うのは楽しいことですが、「ローン地獄」に陥って苦しんでいる人もいることでしょう。
それらをしっかり見極めて生きるには「智慧」が必要であり、「慈悲深く」寄り添う仲間が必要なのです。
そしてたとえどんな状況であっても、その中に「楽しみ」を見つけ出していく。
そうすれば政治に頼らなくても楽しい日本はめざせるのではないかと感じております。
☆今日の一句☆
楽しみは
心ひとつの
行と知る