ほとけさまのおしえ「はじめるによき」
自坊の地域にいよいよ「台風」がやってまいりました。
風はほとんど感じませんが、とめどなく降り続ける雨に「洪水警報」のアラームが鳴り止みません。
そして今朝は裏山の小川が氾濫し、本堂の軒まで土砂が流れてきておりました。
こんなことは初めてでしたので、改めて「台風の恐ろしさ」を実感しております。
被害に遭われた方もたくさんお見えになると思いますが、心よりお見舞い申し上げます。
台風とともに湿気もやってまいりましたが、それとともに「暑苦しい日々」は遠のき、半袖だと少し寒さを感じることもあります。
そして水シャワーやプールの水を少し「冷たく」感じるようになりました。
真夏の日々は水シャワーをしても、途中からかなり「温かいお湯」が出てきて水シャワーの意味があまりありませんでした。
でもこれからは適度に冷たい水が浴びられると思い、「密かに」喜んでおります。
何事にも「始めるのに良き時」というものがありますよね。
子どもが何かを学ぶときは、適度に難しくて、適度に達成感も味わえる状態が一番いいそうです。
これを「レディネス」というそうで、この時期に物事に触れると「よく学び好奇心も高まる」そうです。
そうであるなら水シャワーはまさに今が「一番の良き時」ではないかと思っております。
同じように「仏教」に触れるに良き時もあるのではと感じております。
その時は「嬉しい時や楽しい時」というよりは、「辛い時や悲しい時や何かに行き詰まった時」がそうなのかもしれません。
そして人生には必ず「そういうとき」がやってきます。
それはいつまでも健康ではないし、いつまでも幸せではないし、いつまでも若くはないからです。
それはなるべく「避けたいとき」でもあるかもしれません。
でもいずれはやってくるときならば、「前向き」にほとけさまのおしえを聴いていこうと思う方もおられます。
そして、今まさに悩み苦しまれている方にはぜひ仏様がちゃんと見ていてくださっている事を感じていただき、「安心していただけたら」と思っております。
☆今日の一句☆
夏過ぎて
台風過ぎて
ときを知る