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仏教に学ぶ生き方、考え方「ジメジメジトジト」

 今日の夜からまた「大雨」になる予報です。

 昼間は湿った空気と強い陽射しで、熱中症になりそうな「亜熱帯の気候」になり、夜からは大雨で湿気が多くなるそうです。

 発汗によって体温調節をしている私たちは、湿気があると途端に「不快」になってしまいます。

 でもこの時期を「心待ち」にしている生き物もいるわけで、稲やカエルやカタツムリには、待ちに待った季節になるわけです。

 今から二千五百年前のインドに「ゴータマシッダールタ」という青年がおりました。

 後に「お釈迦様」になるその青年は、十六歳にして「ヤショーダラー」という娘と結婚し、何ひとつ不自由のない生活を送っておりました。

 ただ憂鬱で引きこもり気味だったその青年を案じて、父親で国王でもあるシュッドーダナはとても「贅沢な暮らし」をさせました。

 その生活は栄華を極め、住居は「夏用、冬用、そして雨季用」の三つもあったと言われています。

 特に雨季は、退屈しのぎに毎晩「美女たちの楽団」を呼んでは、「舞と音楽」を楽しまれたようです。

 それでも、その青年の「心」はカラリと晴れわたることはありませんでした。

 「老いや病や死」という自分ではどうすることもできない「苦しみ」があるのに、目先の楽しみに興じても「虚しさ」だけが残ったのです。

 そして後に出家と修行を経て、悟りを開くことになります。

 天気はともかく、皆さんの心の中は「ジメジメ」「ジトジト」としていませんか?

 こんな季節だからこそ、心だけは「晴れやか」に過ごしていきたいものです。


☆今日の一句☆

 仏教で
   ジメジメジトジト
          カラカラに

 

 

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