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ほとけさまのおしえ「神社と仏閣」

 自坊のすぐ隣には、神社が並んで建っております。

 時々、お寺と間違えて神社の方に行かれる方もお見えになります。

 歴史的には神社のほうが七百年ほど古いので、自坊のほうが「新参者」ということになります。

 そして私は神社と仏閣のお参りの仕方をそれなりに心得ているつもりです。

 でも世間一般の方は、あまり違いを感じてらっしゃらない方もお見えになるようです。

 中には「結婚式は神社で、お葬式はお寺で〜」と思われている方も意外に多いかもしれません。

 ちなみに「仏前結婚式」もありますので、「お寺だからお葬式!」というわけではありません。

 ではお参りする時、心持ちの違いはあるのでしょうか?

 と言っても神社のことはよくわかりませんのであえて申しませんが、仏教で大切にされていることの一つに「今私がここにいることの意味」を知ることがあります。

 私は何気なくここに存在するように見えて、実はたくさんの「偶然とご縁」が絡んでいるのです。

 これを「経緯」(けいい、いきさつ)と言ったりしますが、縦と横のラインがちょうど重なったところに私は「存在する」とも言えます。

 その意味を感じることができれば、自然と「感謝の想い」が沸き起こってまいります。

 そのことをお参りを通して感じていただきたいのです。

 つまりは念を感じていただくこと、これが念仏であり仏様にお参りするときの大切な心構えになるのでは?と思っております。


☆今日の一句☆

 いきさつを
     感じ御縁を
         感謝する

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