仏教に学ぶ生き方、考え方「片付ければ片付けるほど湧いてくるというお話」
以前から書いていますが、今は庫裏や離れの「物品、遺品」を整理しています。
整理と言ってもほとんど「我楽多」なので、只々クリーンセンターに「捨てに行く」という毎日です。
そこにプールと外食と法事を挟む生活がここ「十日ほど」続いています。
片付けで痛くなった「筋肉と腰」をジャグジーで癒やし、「埃と煙」に包まれた身体を冷水シャワーで清める毎日です。
そのおかげで部屋が随分ときれいになってはきました。
しかし、片付けるときは不思議と我楽多が後から後から「湧いて」くるのです。
たぶん今まで上手に収まっていたものが、片付けで「あらわ」になっているのだと思いますが、なかなか「キレイだな~」と思える状態にはなりません。
でもこういうときには、お釈迦様の四十五年間の説法を簡単にまとめた「六波羅蜜」を心の中で思い起こすのです。
六波羅蜜にはたった「六つの心がけ」が説かれております。
そしてなぜかそのどれもが、遺品整理や片付けのときに「ピタリとハマる」のです。
例えばまだ使えるものは、世話方様など片付けを手伝ってくれる人に持っていってもらいますが、これは「布施」にあたります。
また、ひたすら運び出すときには、「忍辱」や「精進」の教えが、埃やチリに塗れたときには「自戒」や「禅定」が、仕事の段取りをするときには「智慧」の教えが気持ちを支えてくれるのです。
そして二千五百年前のお釈迦様の教えが、こんなところで自分を支えていていただけるなんて、「ありがたいな〜」と感じているのです。
☆今日の一句☆
ホコリの中
釈迦の説法
誇りです
※片付けで疲れていて、ダジャレにもキレがありません。ご了承ください。