![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/103315524/rectangle_large_type_2_cdf2d146c10d230ec7d36e544cdf0e5b.png?width=1200)
Photo by
clever_cosmos687
仏教に学ぶ生き方、考え方「お性根と墓じまい」
新しくお墓を建てたり、仏壇を誂えたりすると、「お性根入り」という法要をいたします。
逆に仏壇や墓を仕舞うときには「お性根抜き」の法要をします。
では「お性根」とはいったい何なのでしょう?
一般的には人がなくなると「霊」となるとされております。
この霊は、それ自身は軽くて形があってないようなものなので、何かに「憑いたり入ったり」しないといけません。
居場所がないと「浮游」してしまいます。
なのでお仏壇やご位牌やお墓にお勤めをしてちゃんと「入ってもらう」わけです。
そこでちゃんと「根を張って」いていただくことが「お性根入り」ということになります。
ところが浄土系の宗派では、亡くなられるとすぐに阿彌陀如来様に救われて「極楽浄土」に再びお生まれになるとされております。
なのでこの世に霊となって「いつまでも」いるわけではないのです。
つまりお性根入りの法要は、「霊」に入ってもらうのではなく「仏様」に入っていただくための法要ということになります。
そしてお参りする人は、お仏壇やお墓を通して、極楽浄土におられる皆さんに「想いをいたす」わけです。
最近、「仏壇じまい」「墓じまい」をされる方が多いとお聞きします。
個人的には「本当になくしてもいいんですか?」と言いたくなりますが、これも世の中の流れなのかもしれません。
その時には今までお世話になったお墓に感謝を申し上げ、極楽浄土にお見えになるご先祖様への「感謝の気持ち」をいつまでも忘れないようにしていただきたいものです。
☆今日の一句☆
墓じまい
仏の想いは
仕舞わない