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ほとけさまのおしえ「温泉津温泉」

 今回は仏教の話からは脱線します。

 皆さん、「温泉津温泉」と書いてなんと読むでしょう?

 最初これを見たとき、「おんせんつおんせん」と言うのだろうと思っておりました。

 でもなんとなく響きがモヤモヤしていたのでしばらくしてから調べてみたら「ゆのつおんせん」と呼ぶことを知り、とてもスッキリした記憶があります。

 私が最初に温泉津温泉に伺ったのはもう四十年近く前の「昭和の終わり頃」のことです。

 山陰地方をドライブして夜になりかけの頃、温泉に入りたいなとふと通りがかった「温泉津温泉」に立ち寄りました。

 その時、とても賑やかで温泉場の真ん中にある小さな湯舟がお年寄りや子どもで「混雑」していた記憶があります。

テラス席から旧館の屋根を見下ろす
懐かしの箱型パックのコーヒー牛乳
築七十年以上のレトロモダンな建物です

  今回、ほぼ「四十年振り」に温泉津温泉に立ち寄らせていただきました。

 以前の活気こそ感じられなかったものの、温泉がコンコンと湧き出て「レトロな雰囲気」は健在でした。

 熱い湯舟に浸かっては、水シャワーで身体を冷やすことを数回繰り返し、三階の「テラス席」で涼風に肌を晒すと、なんとも言えない幸せな気持ちがこみ上げてきました。

 これが所謂「ととのう」感覚なのかと感じながら、コーヒー牛乳を飲みながらしばらく町並みを眺めておりました。

 そして四十年という時を超えて温泉津温泉が存在していただいていることに感謝をいたしたいと思っております。


☆今日の一句☆

 時過ぎて
    温泉津温泉
        変わりなし


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