ほとけさまのおしえ「四十九日」
お葬式が終わると、「中陰法要」が一週間ごとに勤まります。
初七日(しょなのか)〜二七日(ふたなのか)〜三七日(みなのか)、、、と続き、七回目に「四十九日法要」があります。
これは、命終えた人が「次に生まれる世界」を審査され、閻魔大王様に判決を頂いて、次へと進むとされているからです。
しかし真宗では命終わるときにすぐに阿弥陀如来様が迎えに来て、しっかりと抱きしめて極楽浄土へと連れて行ってもらえると考えるのです。
つまり七日ごとに追善供養をしてもしなくても、関係なくもうすでに「極楽浄土」に救われているわけです。
「ではもうお参りもいりませんね~?」と思われるかもしれません。
でも実はできる限り、しっかりとお勤めいただいたほうがいいとされています。
それはなぜでしょう?
それは追善ではなく「追弔」をするためなのです。
命終えられた方の事を想い、私たちにどのような世界を残していただけたのか、どのような思いで接していただいたのかを静かに思い起こし、そこからお気持ちを「静かに感じていく」ひとときと思っていただけたらいいでしょう。
そしてその時に感じた想いは将来に渡り、「背中を押してくれる」糧になってくれるでしょう。
そして「今ここにあること」に感謝しながら生きていければ、中陰法要はとても有意義なものになると思うのです。
☆今日の一句☆
故人様
想いは感謝に
変わりゆく
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