ほとけさまのおしえ「南海トラフ巨大地震注意情報」
昨日は宮崎県沖の日向灘で大きな地震があり、それに伴って南海トラフ巨大地震の「注意情報」が発令されました。
まずは被害に遭われた方や怪我をされた方に「お見舞い」を申し上げたいと思います。
と同時にいつ何時どうなるかわからないと言うことをあらためて思い起こしております。
昔から怖いものを並べて「地震、雷、火事、親父」と言われたものです。
中には「地震、雷、火事、かかあ」と言ったりする人もおりましたが、火事と親はある程度注意をしていれば防げるものです。
また雷も遠くから鳴り始めたり、雨が降ってきたりするので、ある程度予測はできるでしょう。
それに対して地震は今の技術を持ってしても「全く予測」ができないものです。
ただわかっているのは、近いうちに「必ず地震は起こる」ということだけです。
正確に言うと、後からあれが前震だったと言えるものはありますが、どれほど因果関係があるのかはわかっておりません。
それが今回は、因果関係を考慮して初めて注意情報が出されたわけです。
そうやって注意喚起があると、普段は意識にも上らないようなことであっても「心構え」というものができるでしょう。
でもそれは地震に限ったものではありません。
事故や病気、不意の出来事によって、いとも儚く命を終えてしまうこともこの世の中にはあるのです。
そしてそれは老若男女を選ぶこともありません。
人として命をいただいている身であれば、誰もがいつかはそれを終える日がやってくる。
そのことを「ときところを選ばず」発信しているのが、仏教と言えるのかもしれません。
でもそれがいつ起こるのかわからないと、いとも簡単に忘れたり、心の隅に追いやったりする。
それが私たち凡夫の性なのかもしれません。
今一度、地震と今生かされているこの命に意識を向けていきたいなとあらためて感じております。
☆今日の一句☆
大丈夫
変な自信に
揺れ襲う