ほとけさまのおしえ「関西への憧れ」
本日は「関西」からお見えになった方の法要を勤めました。
関西というと、私のように田舎に住んている人からするとなんでもあって豊かな土地というイメージがあります。
そして、一年に数回でいいので、お邪魔して美味しいものを食べたり楽しいものを見たりしたいと思うのです。
そう思うように、皆さんが行ってみたいなと思うところはそれぞれあると思います。
その中の一つに「極楽浄土」も挙げられるのではないでしょうか?
とはいえ、「写真や映像」があるわけでも、「行った人が帰ってきて話をした」わけでもありません。
「じゃどんなところがわからないですね~?」と言われそうですが、その様子は「仏説阿弥陀経」に表されているのです。
七宝(しっぽう)の池には「八功徳水」(はっくどくすい)という清らかな水が流れ込んでいます。
その池の底には「金沙」(金の砂)が敷き詰められていて「四色の蓮華の花」が咲き誇っています。
とても過ごしやすい気候で、天からは華の雨が降り、素晴らしい音楽が流れています。
またそこに住む人も素晴らしく、一切の「ストレスや苦痛」を感じない世界と言われております。
つまり「広大無辺にして諸事が円満具足し、苦患 (くげん) のない、この上なく安楽な世界」なのですね。
それを関西で例えるなら、「神戸どうぶつ王国」と「くいだおれ」と「道とん堀」と「USJ」が一処に集まってるようなイメージでしょうか?
そんな関西に行こうと思うと、「近鉄特急」に乗るか、車で「名阪国道」を走るかすることになります。
でも極楽浄土へは「もっと簡単に」行けるのです。
それは「手を合わせてお称名(南無阿弥陀仏)をお唱え」すればいいのです。
もちろん阿弥陀如来様の「一切衆生を必ず救う」という誓いを「信じる心」も大切になってきます。
そして私のような田舎者が関西に行きたいと思うように、煩悩だらけの凡夫が「極楽浄土に生まれたい」と思うのは、ごくごく自然なことだなと思っております。
☆今日の一句☆
極楽は
遠くに在りて
願うもの