火事場の馬鹿力が発動した話。昔はよく不審者に遭遇していた…
次男が学校で防犯訓練を受けてきました。
「いかない、のらない、おおごえをだす、すぐにげる、しらせる」いわゆる「いかのおすし」ですねー。
幸いにして、長男の時も次男の時も、身近で実際に不審者に遭遇したという経験はありませんが(学校から「不審者が出たみたいなので気をつけましょうー」というお知らせはたまにあったけど)私が子どもの頃は、時代のせいか土地柄のせいだったのかよくわかりませんが、不審者がいっぱいいました(・∀・)
なんでだろ? 私自身も下半身露出したおっさんに何度も遭遇してるし、時には追いかけられたり、車に乗らないかと言われたことも1度ではなく…あります。
今はこうやって学校で防寒訓練をしたり、防犯ブザーを持たせたり、ということもありますが、当時はそういうこともなく、
「春になると変なのが増えるから気をつけなさい」
…程度の注意喚起だったような気がします。ユルいですよね(^_^;)
中学生の頃の話です。
私、部活でバレー部に入ってたんですけど、その日は練習中に足を捻挫して歩けなくなってしまいました。
顧問の先生が車で送ってあげようかと言ってくれたのですが、自転車で来ていたので、なんとか自転車につかまりながら、ヨロヨロノロノロと友達と2人で帰ることにしました。
帰り道の土手を歩いているとおっさんが1人立っています。コートを着ていて、わー、なんかヤな感じがするなぁ…と思ったら、案の定コートを広げたら下半身丸出しです。あーもー、やっぱりー。やめてくれよー。
少し離れたところにいたので、友達と「あのおっさん、最悪やな」「気色わりぃな」と無視して帰ろうとしていると、
「うおああああーーーーーー」
おっさんがこっちに走ってきた!
ぎやああーーーーーーーーーーー!!!!
その瞬間、私のヨロヨロペースに合わせて一緒に自転車を押していた友達が、自転車に飛び乗って一目散に逃げました。
えっ!!ウソでしょ! ちょっと待って! 置いていかないでーー!!!
「ぐわおおおーーーーー」
迫り来るおっさん。
やばい! やばいって。これ捕まったら絶対やばいからーーー!
慌てて、私も自転車に飛び乗り、さっきまで地面についただけで「イダダダダ」とか言ってた右足の痛みも忘れて全力で自転車をこぎ、なんとか逃げ切りました。
そして、先に逃げた友達のところまで追いつくと、
「あれ? まさりちゃん、自転車こげたん? 歩けんとか言いよったに、足痛くないん?」
そう言われて、全力で自転車こいでた時に全く足が痛くなかったことに気がつきました。
「…ほんとや! だって、もう必死やったけんな…これが火事場の馬鹿力ってやつか…っていうか、あんたヒドイやろ!! ケガした友達おいて1人で逃げるとか!!!」
「ごめん、ごめん、でも火事場の馬鹿力が出てよかったな」
「出らんかったらヤバかったやろーーー」
ひとしきり言い争って、ま、お互い捕まらなくてよかったねと、再び痛くなった足を引きずりながら家に帰ったのでした。
おわり。
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今、書きながら振り返ると、この時、自転車があってよかったなーとしみじみ思いました(・∀・)
だって、普段は自転車通学じゃなくて、この日は休日だったのでたまたま自転車で来てたのです。走って逃げてたら、いくら火事場の馬鹿力が出ても捕まってた可能性あるな…。やっぱり私、運がいい♪
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