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【ライブ回顧録】RISING SUN ROCK FESTIVAL 2006 in EZO
こんにちは。シリアスファイターです。
少し前に、アジカンと、初めて行ったRISING SUN ROCK FESTIVAL(以下、ライジングサン)の思い出をまとめた記事を書いたのですが、思いのほか昔のことをよく覚えていることに気付いた私。
このnoteを始めたのはかれこれ1年半前ですが、それ以前にも人生が本気で塗り変わるようなとんでもないライブ体験、音楽体験は数え切れないほどありました。
そこで今回はその時に倣い、当時の記憶を掘り起こして、過去の印象的なライブを振り返って当時の心境をまとめ直してみたいと思います。
ちなみにこれは、その時の記事が思ったより読まれたことで浮かれてやっているわけではなく、むしろ記事へのアクセス数だけで見れば過去最低でした笑
(それにしては、たくさんの「スキ」が付いていたのはあなたの愛情の賜物です。
本当にありがとうございます。)
とにもかくにも、その時の記事に書いたライジングサンの翌年も、なんと私はライジングサンに行けることになったのです。
(これを最後に、次に行くのは7年後になります・・・。)
そんな2006年のライジングサン、私が行った2日目の記憶を辿ってみます。
(当時の自分に戻る…)
正直行けることになった経緯について、2005年ほど覚えていないが、きっと誕生日プレゼント的な立ち位置かつ、この年も前年同様姉が保護者として行くことから参加が許されたのだろう。
昨年のライジングサン以降、自分なりに聞く音楽の間口を広げ続けていた私には、昨年とは全く違う景色が見えていた。
TVから流れてくるJpop中心の音楽生活から、すっかりロックバンド大好き人間と成り果て、何なら姉の方が詳しかったはずなのに、その姉にすら新しいバンドを普及し始めているくらいには、ロックバンドの虜となっていた。
今年行く予定の2日目は、昨年よりも輝いた景色が見える!そんな光景がMONGOL800から始められる!
と、思っていた矢先・・・、
なんと前日、お天道様までテンションが上がったのか、上機嫌で悪天候まっしぐら。
このままでは、明日の札幌までの特急運行すら怪しい状況に追い込まれ、まじか・・・まじか・・・!と興奮しつつも、不安すぎてあまり眠れない一夜を過ごした。
翌日、予定していた特急は相当時間遅れるものの運転するとのことだったので、私と姉は電車に飛び乗り、何とか会場を目指した。
札幌に着いた頃には、既に昼過ぎ。
もう開演時間を過ぎていたこともあり、昨年は麻生駅構内から長い列を作っていたシャトルバス乗り場までの道のりはとてもスムーズだったが、会場に着く頃には、MONGOL800はおろか、SUN STAGE二番手のケツメイシすら終わりかけだった(というか、入口くぐってる間に終わった。)。
そういえば去年も途中は雨降りだったし、今年も雨に降り回されるし、これがフェスなのか・・・。
と、改めて呆然と・・・している暇はなく、それでも真のお目当て達の出番はまだまだこれからと気を取り直して、ひとまず奥田民生さんのライブへ。
この年は、RED STAR FIELDという去年よりは小さい規模のステージでの出演。
私たちがステージに着く頃には最後の2,3曲というところで、客席は通路ギリギリまで人が溢れかえっていた。
人の流れを気にしながら聞いた「さすらい」は心地良くて、たくさん人が溢れていた光景も含めてよく覚えている。
その後グッズ売り場へ向かい、今日の私のお目当ての一組、ストレイテナーの黄色のタオルを購入。
もう雨で出遅れたことなど忘れ、気分はルンルンを飛び越してルンルンルンルンルンルン🎶くらいまで立て直していた。
軽快な足取りでEARTH TENTまで戻り、いよいよこの日本格的な1発目、ACIDMANのライブ。
前年に発売された「and world」というアルバムが私にドンピシャで、借りたCDをカセットテープ(家には使い古しのCDとカセットコンポしかなかった)に、録音してすり切れるほど聞いていたので、SEとしてアルバムの一曲目「introduction」が鳴り始めた瞬間、間違いなく今日のライブはアルバムどおり「World Symphony」から始まると直感で悟った私は「World Symphonyだ!World Symphonyがくる!」と興奮気味に姉に詰め寄ったが、姉はポカンとしていた笑
で!、実際その曲から始まったライブ。
「3人しかいないのに、この音圧は何だ!?特にギター!音太すぎだろ!!」と、興奮する私。
ドラムの一悟さんが、この日のSUN STAGEに出演していた「米米CLUB」が見れてよかったなんて上機嫌で話すの見ながら、「あ、ACIDMANってドラムの人がしゃべるんだ。」と全く関係ない雑念がよぎる私笑。
太くてシリアスな音とは対照的すぎる朗らかなMCを挟んで演奏された「スロウレイン」という新曲がとてもかっこよくて、散々嫌になりかけていた雨がほんの少し綺麗に見えた気がした。
その後、「FREAK OUT」でまたまた大爆発した後、今もまだ鮮明に焼き付いている、夕暮れの眩しい日が照らす中演奏された「ある証明」。
こんなに暑くて綺麗な夕日は見たことがなかった。
最後は「造花が笑う」でまた爆発してフィニッシュ。
この人たちのライブ、最強じゃないか!!と心の中でひたすらに興奮していたし、この日を境にACIDMANに対する信頼が確固たるものとなった。
夜、いわゆる目玉となるアーティストが出ることが多い時間帯のSUN STAGEに立っていたのは吉井和哉さん。
THE YELLOW MONKEY(以下、イエモン)はどうやら母親が好きなバンドらしい?と知っていたものの、ほとんど聞いたことはなかったので、あくまでもソロの吉井さんのプチファンとして初ライブ鑑賞。
おそらく2曲目?
始まった瞬間、吉井さんを勧めてくれた姉と共に「きた・・・!」と思わずシンクロしてつぶやいてしまった「CALL ME」。
悲壮感が漂う中メロディの中で、色気と力強さが混ざり合うような吉井さんの歌声に惚れ惚れ。
イエモンの「LOVE LOVE SHOW」が始まると、姉も「おっ!」となり、周りのお客さんも嬉嬉としてスタンディングゾーンに駆け出して行ったが、まだイエモンを知らない当時の私は「おっ?何々?人気の曲?」と呆然とするばかり。
今の私なら、先陣切ってはしゃぎ出す(と言っても心の中で)に違いないと思いつつ、更けていく夜。
次に現れたのは、ザ・クロマニヨンズ。
まだ、CDデビュー前にも関わらずSUN STAGE。
しかも25分?という有り得ない持ち時間の短さ。
今考えれば異例づくめだが、目の前に現れる4人組ロックバンドのうち、ボーカルとギターは昨年も見たことのある人・・・。
まさかハイロウズが私の見た翌年早々活動休止となり、翌年に全く違うバンドとして、同じステージに立つ様を見ることになるとは・・・!
しかもやっているのは、変わらず、いや昨年見たときよりも更に色々な要素を削ぎ落としたストレートなロックンロール。
初見でも分かりやすいほどかっこいい、4人のパフォーマンスは新幹線も飛行機も適わないすごい速さで終わり、ステージ袖に履ける去り際に、(ギリギリ見えないタイミングで)甲本ヒロトさんがズボンとパンツを全て降ろすという衝撃の幕切れ笑。
そういうところも含めて、生まれたてのロックバンドの姿なのだと勝手に理解した。
その後、しばらく見るものがなかったので休憩。
深夜に入って早々にEGO-WRAPPIN'。
あまり触れてこなかった大人っぽい雰囲気の音楽だなと思いながらも、何となく身体は左右に揺れていた。
これがジャズか!と、何となく身体で覚えた。
新しい音楽との出会い…!
その後見たのは難波章浩さんのULTRA BRAIN・・・だったが、眠かったのであまりよく覚えておらず・・・。
当時はハイスタすら知らなかったので、色んな意味でよく分からないまま時間が過ぎていった・・・(なんか当時の私がすいません・・・。)。
その後、この日見たかった本命バンドの1つ、ストレイテナーへ。
「日本一のフェスって聞いてきました。」
ボーカルのホリエさんは尖りまくっている人という印象で、MCらしいものは最小限に、持ち時間いっぱいに曲を連打していた。
ひなっちさんのベースはずっとブルンブルンしているし、シンペイサンのドラムはずっとズドンズドンと響いてくるしと、夕方に見たACIDMAN同様、本当に3人かどうか疑わしかったが、どう見ても3人だった。
まだ、アルバム2枚分くらいしか知識がない中で聞いた「PLAY THE STAR GUITAR」は初めて聞いたけど一発で好きになった。
ホントは途中で抜けるつもりだったのだが、最後の最後で、たまたまラジオで聞いて一発で好きになった曲「Melodic Storm」が流れてきたため、「ああ!これは聞かせて!!」と姉にせがんでガッツリと聞き惚れた。
嬉しかった~。
姉も、いい曲だね!なんて言ってくれた。
爽やかで暑い余韻を残したまま、ちょっと早歩きで、EARTH TENTの大トリ、DOPING PANDA(以下、ドーパン)のステージへ。
このステージの最高動員を塗り替える!とクールに宣言するロックスター、フルカワさん。
もう夜明けが迫り、体力の限界も迫るこの時間にダンスチューンをビシバシ連打するドーパン。
でも不思議と、全く寝ていないにも関わらず、曲がかかると嬉しくなって踊り出してしまう力に溢れまくっていた。
それはそれは、よく飛んで、よく踊った。
夜明けの空は前年同様曇っていたが、去年ほどどんよりではなく、暑くて仕方ない身体をじっくりと冷やしてくれるような、澄んだ空気に満ちた朝で、そんな中聞いた「Blind Falcon」は絶対に忘れない。
ドーパンで振り絞り、楽しかったなあと思いながらSUN STAGEに戻ると、大トリのKEMURIがちょうど後二曲くらい。
「P・M・A」で踊りまくるお客さんを見ながら、こっちも相当暑かったんだろうなと思った。
そして、ライジングサンを締めくくるのに、こんなにふさわしい曲があるのかと思った「Ato-ichinen」。
(このMVの冒頭含め、差し込まれる幾つかの映像はおそらくこの時のライブのものです。)
初めて聞いたけど、「後一年」と言っているのはよく分かったし、ついついレジャーシートの上で踊ってしまった。
来年以降も、ライジングサンはきっと続いていくんだなと思いつつ、去年ほどではないにせよ雲に覆われていた空。
綺麗な朝日は昨年同様おあずけのまま、この年のライジングサンは終わったけど、楽しかった余韻とともに、空に向かって「ありがとうー!」と叫んだら、姉に「恥ずかしいからやめろ。」と真顔で言われた😐。
相変わらず、帰りのバスと電車は眠かった。
今回は以上です。
下書きで書き溜めていた中で、今回はライジングサンが近いのでこちらを共有してみました。
私に余裕がある時はこんな感じで、昔を振り返って言語化するのも楽しいなと思いました。
また機会があればそのうち他のものも挙げてみたいと思います。
最後まで読んでいただいたそこのあなた、本当にありがとうございました。