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なぜスタジアムなのか

まずは、タイトル通り「なぜ、スタジアム(陸上競技場)なのか」ということに触れていきたいと思います。

世の中には「野球場(ドーム含む)・体育館・サッカー場・アリーナ・スケートリンク・武道館」等たくさんのスポーツ施設があります。

その中から、スタジアム(陸上競技場)を選んだ理由は、「防災機能を持たせやすい」ということです。

東日本大震災の際、Jヴィレッジが指揮者や避難所・駐車場として、活用されました。
そのほかにも、日産スタジアムは多目的遊水池の公園内にあり、鶴見川流域への洪水被害を低減させる機能を持たせてあります。
また、アリーナでも災害の際に支援物資の集積場所や避難所として運用されることを想定している施設も増えてきました。

災害の際は「道路が通常通り使えない」ということを考えれば住民の避難や支援物資の空輸にも対応する施設が必要となります。ほかにも自治体や警察・消防・自衛隊などの指揮所を指揮系統での調整などの面を考慮すれば、同じ敷地内に開設できることはメリットが多いと思います。

また高床式を採用することで、平時は駐車場や公園として利用でき、災害時(特に水害)の際には遊水池として活用できます。

耐震性能も想定される最大限の震度にも耐えうる構造にすることで、より安全安心な施設となります。

これまで述べたように、輸送面や遊水池としての利活用・さらに様々なイベントを開催できる可能性の多いスタジアムにすることが、ベストではないかと考えます。

次回以降も、私たちの「防災機能を有する複合型スポーツ施設」の建設についてお話ししていきますので、お手隙のお時間に読んでいただければありがたいです。

一般社団法人K.U.M.Athletics 理事 中竹 雅臣


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