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イエスは風を叱りつけた
イエスは福音を述べ伝えるだけではなく、さびしいところで祈られるだけでなく、力を持って神の国を現されました。イエスは病人をいやし、死人を蘇らせ、悪霊を追い出されました。それだけでも驚くべき権威とパワーですが、イエスは風をも叱りつけ嵐を静めました。風さえもイエスに従ったのです。
マルコ4章でイエスと弟子たちは「向こう岸」に行くために船にのりました。しかし風が吹き荒れ、船は水でいっぱいになり、みんなが死にそうになっている時、弟子たちがした行動は私たちクリスチャンが人生の嵐を経験する時によくやる行動を表しています。
[マルコの福音書 4:35,36,37]
さてその日、夕方になって、イエスは弟子たちに「向こう岸へ渡ろう」と言われた。
そこで弟子たちは群衆を後に残して、イエスを舟に乗せたままお連れした。ほかの舟も一緒に行った。
すると、激しい突風が起こって波が舟の中にまで入り、舟は水でいっぱいになった。
[マルコの福音書 4:38]
ところがイエスは、船尾で枕をして眠っておられた。弟子たちはイエスを起こして、「先生。私たちが死んでも、かまわないのですか」と言った。
人生の向こう岸
私たちは人生で、この「向こう岸」を経験することがあります。この「向こう岸」に渡る時に起こる3つのパターンがあります。
1、向こう岸が見えているが渡らない人
これはビジョンがあるがステップアウトしない人です。この人は向こう岸にある素晴らしい収穫や神の約束の地が見えているので、向こう岸のことを良く知っているので、それがどれだけ素晴らしいか語りますが、その場所を実際に巡り歩こうとはしません。モーセは約束の地に入ることができたし、それが主の御心であることも知っていましたが最後には、入ること無く人生を終えました。
2、向こう岸にステップアウトするが恐れてしまった人
ある人は人生の向こう岸へ渡るためにビジョン、ミニストリー、働き、職場、ビジネスなど様々なエリアで新しい領域へと出発します。しかし、ある時、想定していなかった問題、チャレンジが起こります。チャレンジが起こった事により「これは主の御心ではなかったのだ」と疑い始めます。マルコ4章では弟子たちは突風により死に直面していました。このとき弟子たちはイエスを起こして「私達が死んでもかまわないのですか」と言いました。2020年からのコロナを始めとする様々な戦いの中で、何人の人がこのように「主が起きてくれるように」大きな声で祈ったでしょうか?もしイエスを起こすことが正解ならイエスはこの後、弟子たちを戒めなかったでしょう。弟子たちはイエスを起こして無事に風は静まりましたが、イエスはその後、弟子たちにこう言いました。
イエスは彼らに言われた。「どうして怖がるのですか。まだ信仰がないのですか。」(マルコ4:40)
イエスは何を弟子たちに求めていたのでしょうか?私達は問題あればよく弟子たちのように「寝ている主を起こす」かのように、主に叫び求めます。主に助けを求めることは何も悪く有りません。聖霊の名前は助け主です。私達が助けを求めることは心がへりくだらないと出来ないことです。しかし、イエスが弟子たちに求めていたことは、イエスを起こす以外のところにありました。それが次の3番めのパターンです。
3、嵐を静め向こう岸に渡る人
なにか新しい領域に漕ぎ出すときに、必ずと行っていいほど反対する人が現れます。反対するような教えの風も吹くでしょう。その時に自分の信仰の土台が悪ければその風で揺り動きます。また新しいビジネスを計画し準備して祈り、始めたとしましょう。それでも想定外の問題やチャレンジにぶち当たる可能性もあります。問題はその時にどうするのか?です。
ある人は問題が起きたから恐れて引き返すでしょう。ある人は反対の風が吹いたので、前ではなく後ろに風と同じ方向に進むでしょう。ある人は寝ているイエスを起こすように「私が死んでもかまわないのですか?」と祈るでしょう。人が恐れに囚われてしまう時、よくこのように行動してしまいます。イエスがまず叱った事柄は「どうして怖がるのか」に関してでした。イエスは弟子たちの恐れを初めに取り扱いました。なぜなら恐れは信仰の反対だからです。弟子たちは問題を見た時に恐れてしまったのです。
また風が吹くときに人々が揺り動いてしまうのはなぜでしょうか?マタイ7章の例え話でイエスが教えたことの中にヒントがあります。
[マタイの福音書 7:24,25,26,27]
ですから、わたしのこれらのことばを聞いて、それを行う者はみな、岩の上に自分の家を建てた賢い人にたとえることができます。
雨が降って洪水が押し寄せ、風が吹いてその家を襲っても、家は倒れませんでした。岩の上に土台が据えられていたからです。
また、わたしのこれらのことばを聞いて、それを行わない者はみな、砂の上に自分の家を建てた愚かな人にたとえることができます。
雨が降って洪水が押し寄せ、風が吹いてその家に打ちつけると、倒れてしまいました。しかもその倒れ方はひどいものでした。」
イエスは弟子たちの恐れを取り扱った後、次は「信仰がないのですか?」と信仰に関して戒めました。信仰があれば船は揺り動かなかったのでしょうか?弟子たちはどうすべきだったのでしょうか?イエスは弟子たちに何を求めていたのでしょうか?何が完全な主の御心だったのでしょうか?なぜイエスはこの時、信仰に関して語ったのでしょうか?
マタイ7章をみると「岩の上に自分の家を建てると風が吹いても倒れない」と書かれています。岩は聖書ではイエスのことであり、神の言葉を意味します。神の約束の上に建てるなら風が吹いても洪水が起きても倒れないものが完成します。逆を見てみましょう。それは神の言葉を聞いてそれを行わない人です。その家はひどく倒れると書かれています。イエスは何を弟子たちに求めていたのでしょうか?
[ヨハネの福音書 14:12]
まことに、まことに、あなたがたに言います。わたしを信じる者は、わたしが行うわざを行い、さらに大きなわざを行います。わたしが父のもとに行くからです。
イエスが一緒に過ごし、教え、訓練した弟子たちにイエスはご自分と同じこと、またそれ以上のことを行うことを願っています。これが父なる神の心です。イエスの血潮と聖霊のゆえに私達は地上でイエスのように御心を行うことが出来るようになりました。イエスが頑張ったので、その道をそなえてくれたので私達には簡単になりました。これを恵みといいます。それだけではなく偉大なわざを行うように召されています。イエス自身が道となったので、その恵みによって私達はこのようなすばらしい約束が与えられています。
日本の世の流れや伝統では、次の世代や年下の世代が自分を越さないように押さえつけ、自分が追い越されると喜ぶどころか、逆に引き下ろそうとしたり、嫉妬したりします。自分は日本の学校やスポーツの世界でこの文化を目の当たりにしました。しかし、本当の父なる神の愛は、信仰の創始者であり、先駆者であるイエスの心は、私達がイエスとおなじわざ、さらに偉大なわざを行うことです。これがイエスの心です。イエスが風を治めたように弟子たちが信仰を使って風を治めること、そしてイエスと御言葉を信頼し、問題を恐れないで揺り動かずに立ち向かうことを願っていたのではないでしょうか。人の伝統ではなく、聖書に書かれているイエスの心、神の愛を通して聖書を読む時に、私達が考える事もできないほど偉大なことをイエスは私達に与え、召し出し、導いておられることが見えてきます。神が地上にこられ、自分を捧げ、道となっってくれたなんて、この無条件の完全な愛は一生かかっても完全に理解することはできないかもしれません。それほど深いものです。父の喜びは、子が成長することです。師は弟子が自分と同じことが出来るようになる、それ以上のことが出来るようになることを喜びとします。誰かに教えながら、教えたことが出来ない状況を喜ぶ人はいますか?イエスはご自分の弟子がすばらしいみわざを行うことを喜ばれます。
私達の天井が次の世代の土台になります。イエスの完了したみわざによって、私達に素晴らしい土台が与えられました。イエスが払ってくださった偉大な血潮の捧げもの、御言葉、聖霊を感謝し、イエスとともに立ち上がらなければなりません。イエスが備えてくださった土台の上にしっかり立ち、信仰によって御心を行いましょう。今、向こう岸に、約束の地に入る時です。恐れを取り扱い、信仰によって踏み出しましょう。そして風が吹いたらイエスの御名で治めましょう。信仰が約束の地に、向こう岸に渡る鍵です。
[マルコの福音書 4:35-41]
さてその日、夕方になって、イエスは弟子たちに「向こう岸へ渡ろう」と言われた。
そこで弟子たちは群衆を後に残して、イエスを舟に乗せたままお連れした。ほかの舟も一緒に行った。
すると、激しい突風が起こって波が舟の中にまで入り、舟は水でいっぱいになった。
ところがイエスは、船尾で枕をして眠っておられた。弟子たちはイエスを起こして、「先生。私たちが死んでも、かまわないのですか」と言った。
イエスは起き上がって風を叱りつけ、湖に「黙れ、静まれ」と言われた。すると風はやみ、すっかり凪になった。
イエスは彼らに言われた。「どうして怖がるのですか。まだ信仰がないのですか。」
彼らは非常に恐れて、互いに言った。「風や湖までが言うことを聞くとは、いったいこの方はどなたなのだろうか。」
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