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#75 1月最終日、明日から2月(きさらぎ)

1.今日は1月最終日、明日から2月(きさらぎ)

 今日は1月最終日、2023年最初の月も今日で終わります。
1月は「イク」ー1年の中でも、1月は特に時の経つのが速く感じるのは、
私だけではないでしょう。
 本日の読売新聞のコラム「編集手帳」は、”明日から2月”の書き出しで、陰暦2月の雅語である「如月(きさらぎ)」を取り上げていました。
 如月の語源には、様々な説があるとしながら、<衣更着><気更来><木更生>を取り上げ、<衣更着>説は「どうも分が悪い」としていますが、
”10年に一度の最強寒波”と言われる今年の寒さは、<衣(着)更着>と言って良いと思います。

2023年1月31日付「編集手帳」(読売新聞)

 ちなみに、「きさらぎ」を辞書で調べてみると、岩波国語辞典が「如月=陰暦二月」とあっさりと解説している一方、広辞苑、新明解国語辞典(三省堂)では、それぞれ、次のように解説しています。

きさらぎ【如月・衣更着】
(「生更ぎ」の意。草木の更生することをいう。着物をさらに重ね切る意とするのは誤り。陰暦2月の異称。

広辞苑

きさらぎ
衣更着、すなわち寒さが厳しく、重ね着をする意という。陰暦2月の雅語。(古来の用字は『如月』)

新明解国語辞典(第三版)

 如月衣(着)更着気更来木(生)更来 ー 「きさらぎ」の「当て字を駆使して、良く考えられている」(編集手帳)・・・。
 当て字には、言葉への遊び心だけでなく、春を待つ、或いは、新たな時の訪れを希求する昔の人たちの切実な思いを感じます。
 1月が終わり、明日から、また新たな月が始まります。

2.「私の履歴書」ー2月は村井邦彦さん(通算881人目)

 2023年1月の「私の履歴書」(日経新聞)は、古賀信行さん(野村ホールディングス名誉顧問)でした。明日2月からは作曲家の村井邦彦の連載が始まります。村井さんの数々のヒット曲の中には、今でも口ずさめる曲が多数あり、曲に隠れた様々なエピソードもあることでしょう。どんな履歴書が展開されるのか、今から楽しみです。
 1956年3月に始まった「私の履歴書」は村井邦彦さんで881人目です。
シリーズの連載ベースでは通算882人ですが、松下幸之助氏が2回登場しています。
 881人の内訳は、経済人が41.8%と最多ですが、芸術関係者(含む芸能人・音楽家・小説家)が28.3%と続きます。

私の履歴書881人の内訳(筆者作成)

 私は自分史活用アドバイザーとしても活動しており、自分史作成セミナーの講師や自分史作成のお手伝いをしていますが、日経新聞の「私の履歴書」はとても参考になります。
 しかし、自分史作成に関わって感じるのは、市井の人の自分史も、著名人の「私の履歴書」に決して劣ることのない、その人だけの「生きて来た証」だということです。コロナ禍の3年間で、自分と向き合う時間が増えたことで、自分も作ってみたいという方も増えて来ました。
 2023年は地元での活動を増やしていきたい、自分史の魅力を伝えていきたいー速く過ぎた1月最後の日に、そう考えています。


 


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