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#53 「時代遅れのRock’n’Roll Band」ー 『66歳の同級生』の心意気に感動

1.東北北部を除いて日本全土が梅雨明け:一気に来た猛暑に閉口

  昨日、東北南部(山形、宮城、福島)の梅雨明けが発表され、東北北部(青森、秋田、岩手)を除いた日本全土で梅雨明けとなりました。観測史上「最速」の梅雨明け、「最短」の梅雨と報じられています。
 最終日と言っても、まだ6月。暑さに身体が慣れていない状態で、一気にやって来た猛暑には閉口します。 

梅雨入り梅雨明け(2022年、2021年、平年:日本気象協会発表をベースに作成)

2.「時代遅れのRock’n’Roll Band」:『66歳の同級生』の心意気に感動

 6月の特記事項として、2022年の前半最終日(6月30日)に、”5名の『66歳の同級生』による「時代遅れのRock’n’Roll Band」”を記しておきたいと思います。
 5名の同級生は桑田佳祐・佐野元春・世良公則、Char、野口五郎敬称略)の5名です。

同級生5人の生年月日とデビュー年月(年齢)

 チャリティーソングとして、曲自体は5月23日に正式リリースされ、その時点でインターネットやSNSでも大きな話題になっていたようですが、「21日のクローズアップ現代、桑田さんの言葉、ひとつひとつに心が震えました」というJさんのFacebook投稿を見て私は番組と曲のことを知りました。 
 1日遅れで、NHKプラスで見逃し配信を見た後、Facebook友達20数名にメッセンジャーで知らせました。私も、『66歳の同級生』5名の活動、心意気に感動したからです。
 既に番組を見ていた方もいましたが、私のメッセンジャーで番組のことを知って、NHKプラス(見逃し配信)やBS1(再放送)で観た方から、お礼の返信をいただきました。Jさんに感謝です。

 5人のすべてが、40年以上プロとして第一線で活躍している人たちですが、意外にも、5人での共演は「初」とのこと。
 5人が「集結」したいきさつ等は、桑田さんが、番組の番外編(「桑田佳祐さん”同級生”を語る」)でも語っていますので、ご参照ください。 

2-1 心に響く桑田さんの言葉と行動

心に響いた桑田さんの言葉と行動を記しておきたいと思います。
(コロナ禍、ロシアのウクライナ侵攻、多発する自然災害の中で)
≪言葉≫
・「断絶」や「排除」という言葉が目立つ一方、「協調」や「協力」「リスペクト」という言葉も見られる。「共鳴」や「反響」をもたらすエンターテインメントの可能性を信じ、「平和」への思いを伝えたい。
・「時代遅れ」はわかっているが、今この歌を歌うことは、音楽人としての意思表示であり、本能・直感によるものである
≪行動≫
・同級生4人には「直筆」の手紙で参加を呼び掛ける
・とにかく曲を作り、詩を作って、早く形にする。「即時性」が大事
~曲は4月中に完成。同級生5人が、同じ「66歳」で歌える時間は1か月だけ(Charは6月16日には、67歳になってしまう)。「今しかない」タイミングで集結

3.風に吹かれて(Blowin' in the Wind)

 番組の中で、桑田さんはボブ・ディランの「風に吹かれて」(Blowin' in the Wind)に言及し、自作の日本語で歌います。

”Blowin' in the Wind”は、ボブ・ディランが1962年(21歳)に作り、1963年に発表した曲ですが、YouTubeに当時の演奏がアップされています。
             (↓)
【ボブ・ディラン】Blowing in the Wind(TVライブ 1963年3月)

 歌詞の最後に、”The answer is blowing in the wind."(「答えは風に吹かれている」)というフレーズが出てきます。
 中学時代にこの曲と出逢い、大きな影響を受けたという桑田さんは、当時、「答えはないんだ」「そんなもんなんだ」としてこの歌詞を受け取っていたと言います。
 しかし、今回はこれまでと違うメッセージとして受け取ったと言います。”50年以上、数えきれないほど、この曲を聴いているが、今回は「もし答えを導き出せるんだったら、やってごらん」というメッセージとして受け取った” と。
 それが、「時代遅れのRock’n’Roll Band”を『66歳の同級生』5人で歌い、思いを伝えることだった」 と。

 "子供の命を全力で大人が守ること
 それが自由という名の誇りさ"
 

 歌詞のこの部分は特に心に響きました。
「ミドル・シニア」のキャリアの伴走者を自認する私も、今、最も大きな関心は、『次世代』のことです。

若者は宝物」ー「僕らの世代というか、同級生は、やっぱり自分たちだけの世代というよりも、次の子供たち、その子供たちっていうことも含めて意識していると思いますね。」ー桑田さんの言葉に強く共感しました。
 
 桑田さんは『66歳の同級生』を集めて、『歌』でメッセージを届けましたが、できることを、できるやり方で、それぞれやり方があって良いんだ、というメッセージだと思います。
 若者に向けてできること、少し妄想してみたいと思います。

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