繖山の登山道整備・ボランティア活動です
繖山には登山道が縦横にはりめぐされていますが、時代の変化とともに住民が生活の中で山に入ることが少なくなり、多くの道の整備が行われなくなりました。このため、山道は荒廃している現状があります。須田地区にある上水道給水塔の場所から尾根の東近江トレイル縦走コースに至る道は、地獄越・パノラマ・三角点ダイレクトの三本ありますが、今日はパノラマコースの山頂を目指し作業を行います。地獄越コースは、給水塔の左側に登山道があり、最も整備が行われ登りやすい道ですが、初めての方には登り口が分かりにくいかもしれません。
今日の作業参加メンバー8人・・・、草刈機を担いでパノラマコースに至る登山道の石段・参道を登り始めます。
登り始めるとすぐに須田不動尊があり、作業の安全を願って拝観します。
不動尊縁起の碑、地獄越道の由来などが書かれた碑などが建っています。
見上げると、少し小高いところに不動尊の社があります。
更に登り始めるとすぐにこの道標が立っています。「パノラマ尾根をへてきぬがさ三角点」とあります。この場所の少し手前から左方向に向かい、地獄越コースへ合流することも出来ます。
作業を開始します。繖山には、東近江トレイルコースのほかにも登山道がたくさんあり、様々な団体等が整備に関わっておられます。私達も、このルートの整備は数年ぶりです。その間に林道工事が行われていて、従来の登山道が分からなくなっていたため、途中で山頂までの作業を断念、再度ルート調査して対応を検討することになりました。このルートを歩かれる登山者の方は、くれぐれも迷わないようにしてほしいものです。地獄越コースの選択が賢明かもしれません。
そして、「ダイレクトコース」の登り口も、須田不動尊から少し登った場所から分岐しています。このルートは、電力会社の鉄塔を経て直接、繖山三角点に至るルートですが、このルートの整備作業も近年実施されていないようで、私達もこの数年、対応していません。水害や獣害のために荒廃していることが予想され、慣れておられない方はこのルートも採用されないほうが賢明かもしれません。
作業の帰り道で、この低木を見つけます。なんと、ミツマタ・・・。たった一本だけ生えています。3月ごろには黄色い花が咲きますが、ヂンチョウゲ科で和紙の原料として有名です。自生のものでしょうか・・・？ それとも誰かが植えたのかな・・・？