猪子山・「巨石の神々を訪ねる道」を歩く

画像1 猪子山の中腹に、「神々の巨石を訪ねる道」があるので、ゆっくりと歩いてみます。この地方一帯は、約七千万年前のカルデラによりできた「湖東流紋岩」があちこちに点在していて巨石崇拝の対象とされたり、城の石垣、古墳などに利用されたりしています。
画像2 「神々の巨石」とされているのは、八か所の巨石です。歩き始めるとまず、この巨石に出会います。「太玉命・ふとだまのみこと」と命名されています。人の顔に似ていることから、別名「人面神」とあります。
画像3 道沿いには、クリの木も生えていて、少しずつイガも大きくなってきました。
画像4 クサギ(臭木)の白い花も、ところどころに咲いています。今が見頃です。
画像5 ふたつめの巨石は、「子ゾウ岩・こぞういわ」とあります。樹木にさえぎられていますが、よく見ると、なるほど子ゾウに似ています。
画像6 三番目は、「石凝姥命・いしごりどめのみこと」だそうです。別名が「母ゾウ神」で、確かにゾウに見えます。
画像7 四番目が、「天児屋命・あまのこやねのみこと」、別名が「モアイ神」です。誰が命名したのか分かりませんが、よく観察して考えられた名前です。
画像8 五番目は、「猪岩・いのししいわ」とあります。樹木にさえぎられていて見にくいのですが、確かに上のほうに巨石が構えています。ちなみに、この山にはイノシシも生息しています。
画像9 少し進むと、ノリウツギ(糊空木)が満開、白い花をいっぱい咲かせています。今が満開、見頃の時期です。
画像10 そして、その場所から石段(コンクリート)を登って行きます。ここから山頂までは150段、北向観音さんはもうすぐです。
画像11 少し登ると、六番目の「白瀧大神・しらたきたいしん」です。別名が「屏風岩」、なるほど鏡のような巨大な平面状の岩石、見上げても上のほうがよく確認できません。
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画像13 道中のところどころには、タカサゴユリ(高砂百合)が咲いているので、観察しながら登ります。
画像14 七番目は、「天鈿女命・あまのうずめのみこと」とあり観音さんの祠岩になっています。天鈿女命は、神話に出てくる有名な神様です。
画像15 最後の八番目の巨石は、「玉祖神命・たまのおやねのみこと」です。山頂に構える巨石信仰岩神群・磐座で、もっとも巨大な岩の塊です。
画像16 一番目の巨石から歩き始めて15分で八番目の巨石にたどり着きます。そして、山頂の休憩所には、参拝者・登山者用にこのパンフレットが置いてあり、持ち帰り自由となっています。山頂からは、鈴鹿山脈・比良山・琵琶湖・伊吹山などが遠望できます。

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