猪子山・「巨石の神々を訪ねる道」を歩く 8 東近江トレイル探訪、繖山・箕作山 2024年8月19日 16:24 猪子山の中腹に、「神々の巨石を訪ねる道」があるので、ゆっくりと歩いてみます。この地方一帯は、約七千万年前のカルデラによりできた「湖東流紋岩」があちこちに点在していて巨石崇拝の対象とされたり、城の石垣、古墳などに利用されたりしています。 「神々の巨石」とされているのは、八か所の巨石です。歩き始めるとまず、この巨石に出会います。「太玉命・ふとだまのみこと」と命名されています。人の顔に似ていることから、別名「人面神」とあります。 道沿いには、クリの木も生えていて、少しずつイガも大きくなってきました。 クサギ(臭木)の白い花も、ところどころに咲いています。今が見頃です。 ふたつめの巨石は、「子ゾウ岩・こぞういわ」とあります。樹木にさえぎられていますが、よく見ると、なるほど子ゾウに似ています。 三番目は、「石凝姥命・いしごりどめのみこと」だそうです。別名が「母ゾウ神」で、確かにゾウに見えます。 四番目が、「天児屋命・あまのこやねのみこと」、別名が「モアイ神」です。誰が命名したのか分かりませんが、よく観察して考えられた名前です。 五番目は、「猪岩・いのししいわ」とあります。樹木にさえぎられていて見にくいのですが、確かに上のほうに巨石が構えています。ちなみに、この山にはイノシシも生息しています。 少し進むと、ノリウツギ(糊空木)が満開、白い花をいっぱい咲かせています。今が満開、見頃の時期です。 そして、その場所から石段(コンクリート)を登って行きます。ここから山頂までは150段、北向観音さんはもうすぐです。 少し登ると、六番目の「白瀧大神・しらたきたいしん」です。別名が「屏風岩」、なるほど鏡のような巨大な平面状の岩石、見上げても上のほうがよく確認できません。 道中のところどころには、タカサゴユリ(高砂百合)が咲いているので、観察しながら登ります。 七番目は、「天鈿女命・あまのうずめのみこと」とあり観音さんの祠岩になっています。天鈿女命は、神話に出てくる有名な神様です。 最後の八番目の巨石は、「玉祖神命・たまのおやねのみこと」です。山頂に構える巨石信仰岩神群・磐座で、もっとも巨大な岩の塊です。 一番目の巨石から歩き始めて15分で八番目の巨石にたどり着きます。そして、山頂の休憩所には、参拝者・登山者用にこのパンフレットが置いてあり、持ち帰り自由となっています。山頂からは、鈴鹿山脈・比良山・琵琶湖・伊吹山などが遠望できます。 #クサギ #タカサゴユリ #東近江トレイル #猪子山 #繖山 #ノリウツギ #巨石の神々 8 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート