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思いたって明治神宮に行った話

「溺れる者は藁をも掴む」、「苦しい時の神頼み」ということで、昨夜、急にどこかに参拝に行きたくなった。
どこが良いかと考えた結果、この暑さの中少しでも涼めそうなところということで、明治神宮に決めた。

午前中から天気は清々しいほどの快晴。駅を降りた瞬間から照りつける日差しが痛かったが、一歩鳥居をくぐると空気が変わる。

平日月曜午前中は、当然参拝者も多くない。見たところ海外からの観光者が99%のような印象だ。木漏れ日にときどき照らされながら歩く。脚を伝わってくる砂利の感触も心地よく、ジャリジャリとしたリズムは進むたびに適度に気分を高揚させてくれる。

参拝しておみくじを引き、祈願法要に感謝とお願いをしたため、心付けをいれる。明治神宮のおみくじは吉凶は書かれていない。お言葉のみのシンプルなものだ。23番を引いて、中を読む。今の自分にぴたりと当てはまる内容に、ありがたさを感じつつ、どきりとしてしまう。

小一時間境内で過ごした後、来た道を戻ると、脇道を見つける。うわさに聞く清正井への道だ。これもせっかくなので向かってみる。けっこうな道のりだ。途中鯉を眺めながらワイワイ言ってる外国人の家族づれの横を通り、ようやくたどり着いた目的地は、ここ最近晴れ続きのこともありキラキラと水が輝いてきた。もちろんきちんと写真に残す。

途中途中で、薄着の観光客女性たちに目移りしてしまった。代々木駅まで歩き、コーヒーを飲みながら、こんな時間を過ごすこともいまだからできることと、自分をたしなめる。正午をまわり、昼休みを過ごす人々を眺めながら、罪悪感も感じながら、午後の予定を考える。


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