タナカマサオ

作文家。空想家。

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    思ったことや、日々のことをまとめていきたいと思います。

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    小説です。すこしずつ追加していきます。 テーマ「小説のような人生を送ってみたい」

最近の記事

マティス展に行ってきた。

 私が美術鑑賞を本格的に好きになったきっかけの絵が3点あるのですが、そのひとつが、2016年のデトロイト美術館展で観たアンリ・マティスの「窓」。その優しく鮮やかな色彩に、絵画に見惚れるという初体験を奪われてしまいました。  その日のうちに、この感動を忘れたくないと、写真や複製画を探したのですが、物足りない印象を受けてがっかりものです。結局会期中、何度も足を運ぶことになってしまいました。  この経験は、実物に鑑賞することの意味を教えてくれ、どんなに知識を学んでも、蘊蓄を集め

マティス展に行ってきた。

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記事

    【感想】ランス美術館コレクション 風景画のはじまり コローから印象派へ

    風景画は画家が眺めた世界を描いているのであって、風景を写しているわけではないというのを改めて感じる展覧会でした。(制作経緯、解説など詳しいわけではないので、あくまでも個人的な感想です。 新宿のSOMPO美術館で開催中の企画展『ランス美術館コレクション 風景画のはじまり コローから印象派へ』には、現在改装中のフランスのランス美術館所蔵の作品が来日しています。事前のチェックはしていませんでしたが、猛暑のまちなかを避けるように、ネットから時間指定のチケットを購入し、思いつきで向か

    【感想】ランス美術館コレクション 風景画のはじまり コローから印象派へ

    葛飾北斎《富嶽三十六景 神奈川沖浪裏》

    Googleの検索ボックスに"浮世絵"と放り込んでreturnを叩けば、トップに上がってくるほど、誰もがご存知の超有名作、葛飾北斎『富嶽三十六景』(ふがくさんじゅうろっけい)「神奈川沖浪裏」(かながわおきなみうら)について、じっくり観たいと思います。 大胆すぎる構図。こんな大波が実際に起きていたら大惨事か、サーファーが歓喜するかどちらかでしょう。 さあ、どこから観ていこう? 富嶽三十六景の一枚というからには、富士の山が見える風景画のはず。さてどこにあるかと探していくと、

    葛飾北斎《富嶽三十六景 神奈川沖浪裏》

    写楽の『三世大谷鬼次の奴江戸兵衛』。金を脅し取るためにメンチを切る悪党っていう一場面ですが、かっこよすぎませんかね?

    写楽の『三世大谷鬼次の奴江戸兵衛』。金を脅し取るためにメンチを切る悪党っていう一場面ですが、かっこよすぎませんかね?

    テレワークって、最高でも最善でもなくて、働き方の手段の一つに過ぎなんですよね。たまたま今の時世にマッチしているだけなので、テレワークしか選択肢がないって狂信的になるのは、ブラック企業の働き方と根底が同じだと思います。

    テレワークって、最高でも最善でもなくて、働き方の手段の一つに過ぎなんですよね。たまたま今の時世にマッチしているだけなので、テレワークしか選択肢がないって狂信的になるのは、ブラック企業の働き方と根底が同じだと思います。

    生涯でもう一度見たい、我が人生の一枚。みなさはタイトル知ってますか?

    生涯でもう一度見たい、我が人生の一枚。みなさはタイトル知ってますか?

    このパッケージ、どの層をターゲットにしてると思いますか?

    このパッケージ、どの層をターゲットにしてると思いますか?

    すぐに影響を受けるから、浮世絵ってすごいって思ってる最近。インスタとかYouTubeに通じる面があるのでは?

    すぐに影響を受けるから、浮世絵ってすごいって思ってる最近。インスタとかYouTubeに通じる面があるのでは?

    そろーっと復帰を目論んでおります。

    そろーっと復帰を目論んでおります。

    自分のテリトリーでプロになって極めていくと、他のフィールドでも活躍できるらしい。 プロアスリートが他の競技でもスゴいように、一つの言語を学ぶと他言語も頭に入りやすくなるとのこと。

    自分のテリトリーでプロになって極めていくと、他のフィールドでも活躍できるらしい。 プロアスリートが他の競技でもスゴいように、一つの言語を学ぶと他言語も頭に入りやすくなるとのこと。

    新年明けましておめでございます。 年賀状を書くまで自分が年男なことを、完全に失念していた私ですが、2020年も精進して行きたいと思います。 皆さまにとってもステキな一年になりますようにお祈りいたします。

    新年明けましておめでございます。 年賀状を書くまで自分が年男なことを、完全に失念していた私ですが、2020年も精進して行きたいと思います。 皆さまにとってもステキな一年になりますようにお祈りいたします。

    ボルタンスキーは神話をつくりたい

    国立新美術館でクリスチャン・ボルタンスキーの回顧展が行われています。現代アートを代表する芸術家の作品が観れるとあっては、この機を逃すわけにはいきません。 ボルタンスキーに限ったことではありませんが、現代アートというカテゴリーにおいてくっついて回るのが、作家のメッセージであり、問題提起であり、社会への提言といった一般的な「芸術」を超えた何かです。技術や美しさといった価値観を超えた、表現手段としてのアートがそこにはあります。 今回の展覧会に寄せたボルタンスキーからの言葉にある

    ボルタンスキーは神話をつくりたい

    トルコ至宝展

    トルコの宮殿博物館所蔵の宝飾品や工芸品を紹介する展覧会。 それくらいの情報量で、会場の新国立美術館へ行ってきました。 さて、、トルコ・オスマン帝国と言えば世界史で習ったことはあっても、具体的なイメージは恥ずかしながらデカイ国という程度。いったい何が観れるのか。 オスマン帝国の宮殿内の生活、文化、武具を展示しながらも、一貫しているのがチューリップというシンボル。あれにもこれにもチューリップだらけ。そういう作品を集めたからかもしれませんが、それも文化の一端なのでしょう。 自