カーキはサンドベージュなのにオリーブドラブがそう呼ばれている
前々回、前回と、タビオのカラータイツについて述べています。
今回は、「カーキ」の話にします。
カーキ色は砂埃色なのに
かつて、lightningのランボルギーニ三浦さんが、こう仰っていました。(うろ覚えですが。)
俺らの中でさ、「カーキ」って言えばさ、なんか今言われてるような、緑系のやつじゃなくてさ、白系じゃない?
元々、砂埃って意味なんだから。
今カーキって言われてるのはOD(オーディー)とかOD色(オーディーしょく)って呼んでた。
OD、oliveとdrabから一文字ずつで、ODね。
そうなんです。
カーキは元々そういう意味です。
サンドベージュこそがカーキなんです。
オリーブドラブはカーキではないはずなんです。
私はカーキの語源を知ってからオリーブドラブをカーキと呼ぶのをやめています。
とは言えオリーブドラブは「ドラブ」の知名度がイマイチなので「ダークオリーブ」と呼ぶほうが通じやすいところがあります。
タビオではどうか1
では、前々回、前回と取り上げているタビオではどうでしょうか。
カラー76がカーキと呼ばれています。
オリーブドラブですね。
サンドベージュには見えません。
オリーブドラブがカーキと呼ばれている、ということなんです。
では、原義のカーキはなんと呼ばれているか。
カラー08のフォグベージュです。
サンドベージュがないですが、フォグベージュはサンドベージュのように見えます。
そして、カラー08はカーキとは呼ばれておらず、フォグベージュと呼ばれているということです。
タビオではどうか2
オリーブドラブはないのか、探してみました。
探してみるとあったんです。
カラー76がオリーブドラブです。
(カラー72はグリーンです。)
所謂オリーブドラブと言われて想起する色です。
探してみて気づいた事があります。
どちらもカラー76がオリーブドラブです。
オリーブドラブと呼ばれる男性用は勿論のこと、カーキと呼ばれる女性用でもです。
色としては同一なんです。
呼称が違うだけなんですね。
男性用ではオリーブドラブですが、その一方で、女性用ではカーキと呼ばれています。
呼称を変えているのは何故か1
では、タビオが男性用と女性用で、呼称を変えているのは何故なんでしょうか。
販管を考えれば、同一のほうが良いはずです。
そう考えながら、カラータイツを見ていました。
そうすると理由らしきものがわかりました。
カラー67がオリーブイエローです。
カラー76を「オリーブドラブ」と呼んでしまうとダークなオリーブイエローを想起される可能性があるからなのでは、ということです。
カラー76をオリーブグリーンと呼んだらいいとは思いますが、誤用が広く知れ渡っているために、カーキと呼んでいるのだと推察します。
呼称を変えているのは何故か2
もう一つ、理由らしきものがあります。
カラー28がカーキブラウンです。
(ブラウンなんぼあんねん!)
彼女の言う「カーキ」とは、サンドベージュではないはずなんです。
(コゲチャと混ぜたらわからなくなるから。)
彼女はオリーブドラブのことをオリーブドラブと呼ばず、カーキと呼んでいると見受けられます。
彼女はコゲチャとオリーブドラブを混ぜたような色のことを言っていると理解して良いでしょう。
オリーブドラブのことを「カーキ」と呼ぶのは、カーキブラウンのためでは、と仮説を立てると、点と点が繋がりそうです。
女性は中間色が好きですからね。
このカーキとこのコゲチャの中間色で絶妙な色、と言うのに便利なのだと推察します。
「オリーブドラブとダークブラウンの間」と言うよりも「カーキとコゲチャの間」と言うほうが、「しっくりきた」のではないでしょうか。
「オリーブドラブブラウン」では言いにくいからという可能性も否定できませんけどね。