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この時期セールをする理由

今日はZOZOセールの最終日でした。

前回を踏まえて、この時期にセールをする理由を私なりに解釈して述べていこうと思います。

従来型の習慣

一つには、従来型の習慣があろうと思います。

9月には、秋物を並べ終わる習慣があったために、この時期にセールをするということですね。

が、9月も夏物を並べるようになってきました。
(前回詳述しています。)

しかしながら、この時期にセールはあります。
何故でしょうか。
私は、消費者側の習慣が変わっていないからだと推察しています。

夏の終わりのセールで何か良いのはないのかなと「消費者が」思うという従来型の習慣は、今でも続いているように感じられます。

誘客用のセール

従来型のセールはどうだったか。
再び、南充浩さんから引用します。

とのことで、従来の店頭のスケジュールだと、7月頭にセールがあり、ダラダラと値下げセールを引っ張り、7月下旬か8月10日ごろに秋物を投入という店が多かった。

上記リンクより筆者引用。

セールは、店舗側が旧作の在庫を捌いて、新作を置きたい時を中心として為されます。

従来型の夏のセールは、店舗側が夏物を捌いて、秋物を置きたい時に為されていました。
9月には、もう秋物を「並び終えていた」ために、8月末にはセールがあったのです。

けれども、現在でも8月末にセールがあります。
秋物を「並び始めはする」からです。
セールで誘客することで、秋物に単純接触効果を生じさせることが出来るからだと推察します。

在庫処分のためではなく、単純接触効果のため、誘客用セールをしていると私は推察します。

「見慣れる」と「見慣れさせる」

売る側が、予め単純接触効果を発揮しておくと、買う側が「見慣れる」ことが出来ます。

イノベイターやアーリーアダプターとは違って、マスは見慣れないと着ません。

オシャレ星人は見慣れるのも見飽きるのも早く、次のファッショントレンドに移行します。
けれども、そんな惑星オシャーレの早さではない地球人は、まずは見慣れないと移行しません。

マスに売るためには、少しずつでも売り場を秋に「しておかないといけない」のではないかなと、推測します。

マスは見慣れないと着ないですから。

売る側は「見慣れさせる」ためにセールをする、と考えると、まだまだ真夏なこの時期のセールを読み解けるように思います。

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