協働作業を愉しむ
もろみ蔵の隣の蔵も大屋根で繋がっていて、手を加えなきゃ潰れてしまうということで、改修2棟目を手掛けることになった。1棟目の時には行政の支援を得られなかったけど、それが静かな街を変革した成果を見ていた市長が新たな補助制度を創設してくれた。その制度活用の第1号として、紺田さんが申請したもの。
改修を始めた時には、伝統工芸の工房を想定していた紺田さん、ところがなかなか入居者が見つけられなかった。そんな時、金沢美大卒業生3人組がアトリエ空間を探して金沢じゅう見て回っていて、大野町の交番にどこか空いてる空間はないかと問い合わせたところ、この改修現場を紹介され入居することに。
こうした偶然から、伝統工芸では無く、現代アートに挑戦する若手作家のアトリエへ方向転換した。そういう需要が大きいことに気づかされた。同時に、金沢市が現代アートの美術館(現在の金沢21世紀美術館)の準備室を開設したことと重なり、大野町は現代アートを意識することとなった。
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