時代おくれⅡ【エッセイ】六〇〇字
きょうは、憲法記念日。(おまけ)で朝日と東京の各紙コラムの読み比べを。
そして、前回の『時代おくれ』は、「日本国憲法第九条」くんを主人公に、「ボクって時代おくれか?」というテーマで書きました。同じタイトルで、今回はまったく別の話を書いてみました。さて、「エッセイ教室」には、どちらを提出したか・・・。
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時代を追い続けてきた、二十年だった。
四十六歳で興したのは、得体の知れないと思われていた、WEBの会社。得体が知れないどころか、徐々に、時代の最先端の分野となる。勤務形態も、ほとんどが在宅。いま言う、リモート。時代の先取りをしていた。しかし、システムは、「秒進分歩」。常に新しい情報に、アンテナを、張り続けなければならない。
しかも、取引先がファッションの百貨店。縁のなかったブランドも、知った顔していなければならない。グッチなら、頂いたネクタイで知っているけども、「なんだ? それ」って“得体の知れない”ものばかり。たえず、新しい情報に敏感であることが、求められた。
しかし、五年前。会社を整理し、職業欄に、無職と書くようになった。そのうちにコロナ禍となり、「幽閉生活」が続いて、三年。流行とはすっかりかけ離れ、「こもり」と変わりない生活をすることに。時代を追いかけることも、追いかけられることもなくなった。遅れていい、と思った。立ち止まって眺めるからこそ、見える景色がある、と知ったから。
いまは、母校のオープンカレッジ「エッセイ教室」に通っている。学生時代の遅れを、取り戻さんと。そして日々、作家気分で文章を書いて、想い出の発掘作業を進めている。
なので、「チャットGPT」だのなんのって出没しているが、こちとら関係ねえから、もう追わねえよ。
(おまけ1)
この中学生カップルが見ていたポスター掲示板の先にある薬局の前で、こんな風景を目撃! どう思います? この写真のことは後日『無神経』というタイトルで書くつもりです。
(おまけ2)
コラム読み比べ
(おまけ)を2つ付けるのは、本文エッセイに自信がないときかもね。(笑