染まりゆく、秋の錦
こんにちは!Lighting Designerのmasaoです。
10月に入り、空気がひんやりと透き通り、実りの秋の季節に近いておりますね。
秋の風物詩の一つと言えば『紅葉』を思い浮かべます。
赤々とした色味で木々を染めていきます。
段々と移ろいゆく風景には情緒溢れるものがあります。
紅葉の木を見るために散歩したり、水面に浮かぶ紅葉を眺めたりと美麗を感じます。
また、夜になれば、違う表情を私たちに見せてくれます。
平安の余、貴族たちは、紅や黄色に染まった山の景色を堪能し、染まった葉を集めて楽しんでいたそうです。
平安時代の黄葉は散りゆく葉をみて『無情』として捉えられていました。
現在のようなスタイルが確立したのは江戸時代に庶民の間で広まったからと言えます。
人の心に写し出されるのは、紅葉を眺めて『無情』や『美麗』を感じることは昔も現在も変わりません。
日中は自然光で紅葉の色合いや美しさが見てとれます。
夜はまた違って木々をライトアップすることで違う表情が窺えます。
水鏡という技法を使って、水面に浮かぶ姿も圧巻です。
ライトアップの仕方でいろんな表情を見せてくれます。
現在の照明器具はLEDが一般的ですよね。
何でもいいから取り付ければ紅葉が美しく見えるというわけではありません。
総合メーカーや専業メーカーが製造している器具には特性があります。
LEDはRGBWの構成で光の色を作り出しています。
ですので、各メーカーでは色味のバランスが違いがあります。
同じ電球色でも赤みのある光の色やグリーンキッシュな色味を出す光があります。
それ以外にもライトアップの設計手法はLighting Designerによってそれぞれです。
スポットライトや行灯を設置したりなど。
ライトアップする場所を把握し、現地調査を行い、光のバランスを考察します。
そして紅葉のライトアップについてコンセプトを立案し、ご提案します。
今年はどんな紅葉の表情を見せてくれるのか?と楽しみにしています。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。