撮影時は場所取りが命

撮った撮った
息子の入学式一番良い場所で撮った。

そう、この場所取りがとても重要なのです。

運動会
場所が悪いと
〇〇くんが邪魔でウチの子が見えない
見えそうな位置に行っても、目の前に他の保護者が沢山居て見えないー。となってしまいますよね?

一般的に各社がたくさん集まるような
報道の現場でも場所取りが重要で
早く到着したクルーから
一番撮りやすそうな
一番良いのが撮れそうな場所に脚立を置く。
そして他の場所も無いか?と探しつつ、必要が有れば別の場所に三脚を置き、さらに必要なら助手に立ってて貰ったりする。

もちろん置かれている他社の機材を勝手に動かしては行けないし
他社の機材を勝手に触るのはNGだ。

とはいえ、常にどこでも場所取りのしてもいいのか?と言うとそうでも無い。

写真記者協会や記者クラブなどの
紳士協定があるので基本的には各社横並びで撮影する。

その中で一番左がいいのか?右がいいのか?
とか、前列なのか?後列なのか?みたいな僅かな差、レベル。

一番に脚立を置いた人が基準で各社の位置が決まることも多い。

そして大事な、どこを場所取るか?だが

例えば、被疑者(事件の犯人)を送致する
送検や移送時の撮影。

一発勝負!!もちろん少しでも長い時間撮影出来る場所で撮りたい。

ストロークが長く取れる位置がベストだ。

けど大概の場合、容疑者は
マスコミ各社がいる事に気付き
顔を伏せてしまう。

と、すると顔を伏せる前に撮りたい。
つまり、出てきた瞬間、角を曲がってくる瞬間
カメラに気付く前を狙う!!

それが狙える位置だ!!

けど、そもそも、カーテンがかかっていたら見えない!!フードを被っていて顔が見えない。

なんて言う事を考だすと
扉から出てきて車に乗るまで
どこかから少しでも見えないか?などを考えながら

5-10秒の撮影の為に、必死で場所を探す。

この様に、場所取りは撮影する為の最重要なポイントである事は間違いない。

そして、この送致する容疑者の撮影には
明確に顔が撮りたい。という答えがある。

そして、別の撮影でも
ここからAさんが撮影できて
この作業してるところも正面で見える
この作業は後ろからしか見えないけど仕方ない!!

など、考えながら場所取りをする。

野球だったとして
打者の顔が撮りたい、右打者、左打者
投手も撮りたい、全部撮りたいどうしよう??
と考え、一番収穫が多くリスクの少ない場所を探したりする。


例えばこのシーンとこのシーンとこのシーンが撮りたい。

正面から撮りたい!!

と思ったら、どの場所で
どっち向きにやるの?
とか、どこまで前に出て撮影して良いの?

などの疑問が出てくる。

場所を取る為に内容、全貌の把握が必要になるのだ。

この疑問は現場の担当者に確認し処理し
最適な場所から撮影することで

撮れない!!から撮れた!!
撮れた!!から撮る!!に変わっていくことができる。

つまり、プロは撮影が上手と言うよりも
この様なプロセスをきっちりこなせるか?という所が重要で

これがつまり結果を残せるかどうかという所に直結している事なのだ。


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