熱中の楽しさと本来の自分という自然さ
チェンソーマンで知られる藤本タツキ先生の読み切り漫画である「ルックバック」という作品を観ました。
"熱中することは楽しく、本来の自分の姿だ"と映画をみて勝手に考えて行き着いた先がこれでした。
ネタバレにはならないよう内容にはほぼ触れず、映画を観て感じとり、考えたことを綴ります。
あらすじ
漫画のストーリーを創るのが天才的な女の子と引きこもりで背景を描くのが天才的な女の子。
とあるきっかけで2人の少女に接点が生まれ、賞を取るために一緒に漫画をつくり完成を目指す。
周りが勉強や友達との時間を過ごす中、とにかく絵を描き続ける2人。
そして、、
感想
圧巻。
普通の映画よりも短くわずか60分の中にこれだけのドラマを詰め込み、心が揺さぶられるストーリーも音楽も映像もどれも世界観にのめり込むには充分過ぎるクオリティでした。
シンプルな構造ながら色んな感情を味わい尽くしました。
何かに熱中すること
やりたかったことを辞めてしまう
心の声に耳を傾けると子どもの頃含め、自分が何だか好きだなと思って熱中することが誰しもあると思います。
「やらねば、やった方がいい」ではなく、ただ好きでご飯を食べる事も忘れてしまうくらい熱中するもの。
それ自体に意味があろうがなかろうが。
熱中するものをもっと知りたい、極めたい、触れていたい。
そんなものに没頭しているといくつもの辞めてしまうような出来事が起きます。
周りから
「いつまでそんなことを続けているの?」
「それだけやってて食べていけるの?」
「もっとちゃんとしたことをしなさい」
「〇〇さんの方が凄い」
自分の心の中でも
「周りからどう見られているんだろう」
「自分よりもっと才能ある人たちがいるし」
「生活するためにはお金を稼ぐ仕事をしないと」
「いい加減大人になったんだから」
こんな思考がつきまとい、いつの間にかやりたかったことを手放し諦めていたことがたくさんあります。
この諦めが厄介で我慢し見ないようにし続けると「なにかやりたいこととかある?」と聞かれた時に「特にないです」が反射的に出るようになり、次第に何も出てこなくなりました。
人によっては思考だけでなく、ショッキングな出来事や何か続けられない事情ができてやれなくなってしまうこともあると思います。
本当は?
「本当は?」と問われた時に胸の中に突っかかりを感じました。すぐには出てこないけれど何かある気がする。
そんな問いを何度も投げかけてもらい、自分でも何度も問いかけることがここ数年は多かったです。
ようやく自分の感情を素直に受け止められるようになって、頭の中に思考も出てきます。
「これまで見せてきた自分と違う一面を見せたら周りからどう思われるだろう」
「築いてきた大切な人との関係性が壊れるかも」
「自分にもできるだろうか」
「けれど、本当は続けたかった」
「やったことないけどやってみたい」
「やれたら楽しいだろうな」
思考や葛藤はみんな出てくると思います。
あなたのやりたいことはなんですか?
ないですと答えた方。本当は何をしたいですか?
熱中する楽しさ
時代の流れも「好きなことを仕事にしよう」が増えてきて、副業も選択可能になってきました。
がむしゃらに頑張る方が良かった時代から、いかに楽しみながらそれを形にしていくかが求められるようになってきました。
その上で自分が何を楽しいと感じ、怒り、悲しみ、喜ぶのか向き合ってみる。
周りがどうではなく自分はどうしたいのかと。
サッカーを観るのもやるのも好きだった。
読書が好きだった。
自然に触れること、1人でいる時間も、コーヒーやお香の香りも。
日本文化に触れることも。
次から次へと溢れ出てきます。そしてそれに触れている瞬間がとてつもなく心地良くそれでいて極めることも苦ではないのです。
とにかく楽しいです。
熱中することって楽しくパワフルでそれでいて凄く自然な姿だなと思います。
周りがどうではなく、自分がやりたいからやるのです。
工夫も必要
いざ自分のやりたいことに取り組んでみると、
懸念していた「築いてきた関係性」のところに少し誤解のようなものが生まれることを感じるところがあります。
きっと伝え方が拙く、誤解があるまま進んでしまうこともあるのです。
それでも「築いてきた関係性」はとても大切なものでこれからも続けたいとも思います。
誤解したまま進まないよう、丁寧にコミュニケーションを取りながら、時には第三者の力もお借りしながら理解し合えるまで話そうと取り組んでいます。
自分らしく生きること
周りでも地元の友達含めやりたいことを発信する人が急激に増えました。
それをみて、元気そうに過ごしている姿やイキイキとした素敵な発信にこちらまで嬉しくなります。
世間的にどうとかはちっぽけな悩みだったと最近は思います。
自分らしく生き、何かに熱中して生きることは楽しく、周りをも笑顔にすることなんだと。
私も"文章を書く"ということや好きなことに熱中していて楽しいです。
これまで大切だと思って築き上げてきた関係の人たちと過ごす時間も楽しいです。
それぞれが自分らしくいて皆が笑顔だといいなと思います。
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