行列のできるインターンシップ#新卒採用のセオリー8
皆さん
こんばんは!
採用コンサルタントのMASANOBUです。
先日企業にご訪問させて頂いた時に、インターンシップの内容についてのご相談を頂きました。
「今ってどんなインターンシップが人気で、どんな内容がおススメですか?」
当然ですが、企業の規模、業種、欲しい学生のレベル感、会社のリソースなどによってご提案する内容は変わります。
ご案内した、細かい内容はここに記載できないですが、今回は考える際に参考になるデータや、ネットでオープンになっている事例をご紹介させていただきます。
どのくらいの就活生がインターンシップには参加するの?
94.0%の学生がインターンシップ・ワンデー仕事体験への参加を希望。インターンシップ・ワンデー仕事体験への参加意欲を聞いたところ、55.9%が「絶対に参加したい」、38.1%が「できれば参加したい」と回答し、94.0%もの学生に参加意欲があることが分かった。 在学中全部で何社くらい参加したいかを聞いたところ、平均6.6社で前年比-1.5社となった。ちょうど1年前、22年卒はコロナウイルスの影響でサマーインターンシップが中止となるケースも多く、学生に焦りがあったため数値が高く出たのではないかと推察される。23年卒においてはオンラインでインターンシップが開催できる環境が整備されたこともあり、闇雲に参加するのではなく、企業やプログラムを吟味して参加する学生が多いようだ。
23卒で就活をしている学生の9割以上は参加に前向き。実際に就活生と面談していても一度も参加したことない、または参加予定じゃない学生と面談する方が難しいので実感値としても合致します。
実際の参加率及び平均応募者数
参照:マイナビ 2022年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(10月)
2022年で若干参加率が落ちているのはコロナの影響で中止または延期になったことが影響しています。ですので、年々インターンシップが就活のスタートとして定着しているのは間違いがないと言えます。
2023年卒向けインターンシップのトレンド
参照:2022年卒・新卒採用に関する企業調査-中間調査(2021年7月)
オンライン?オフライン?
21年度開催のインターンシップはオンライン実施が約4割とのこと。対面とオンラインは半々になってきているのでトレンドとしてはオンラインになっています。ただ、オンラインについては、従業員299人以下の企業では26.1%、1000人以上の企業では56.7%となり企業規模で大きく分かれています。
みんないつ開催するの?
実施時期は8月が66.4%でトップ(前年比18.7ポイント増)、次が9月で62.9%(前年比12.5ポイント増)、3番目は2月で62.1%(前年比7.4ポイントマイナス)となっています。トレンドは年内のインターンシップ開催が増加しており、1月や2月開催のインターンシップ開催は減少トレンドとなっています。これは採用の早期化もありますが、1月~2月にかけて学生の単位取得の試験があり参加しにくいこともあり、その時期を避けているというのも反映されています。
1位:8月(66.4%)、2位:9月(62.9%)、3位:2月(62.1%)、4位:12月(56.9%)、5位:1月(56.5%)
何日開催が多いの?
1日開催が76.1%で最多。複数日程での実施は40%。
内容はみんな何をしてるの?
講義・座学 73.5%
社員との懇談・座談会 73.1%
グループワーク 63.9%
仕事体験 62.6%
社内(職場)見学 51.5%
実務 10.4%
その他 1.2%
内容は未定 2.5%
一番多いのはやはり、インターンシップという体で1day開催している企業説明会が多いようです。また、その構成として先輩社員との座談会を入れている形式が多いです。担当者も業務負荷を考えるとこういった形式に落ち着くのが一般的です。
人気のインターンシップってどんなの?
まずは一番のインターンシップの内容を確認しよう!とのことで昨年(22卒)の実績をもとに見ていきましょう。
【22卒】インターンシップ人気企業ランキング 総合ランキングTOP3 参照:みん就
1位:ニトリ(2年連続)
2位:アサヒ飲料
3位:味の素
ちなみに、人気企業ランキングがそのままインターンシップにも反映されてるんでしょって思う方もいると思うので、同じみん就で公表されている22卒の人気企業ランキングは下記です。
1位:伊藤忠商事
2位:NTTデータ
3位:ソニーミュージックグループ
※インターンシップ人気ランキング1位のニトリは人気ランキングでは22位、アサヒ飲料は10位、味の素は4位となっています。
では、1位ニトリのインターンシップってどんなの?と気になると思いますので簡単にここまでの流れを踏まえてみていきます。
①オンライン?オフライン?
→オンラインで開催予定!
状況により一部対面型のイベントへ変更の可能性あり。
対面イベントの場合の開催予定場所
札幌・仙台・東京・・名古屋・大阪・福岡(予定)
※地域により選択できるコースが異なります。
②いつ開催するの?
→開催時期 6月~2月(予定)
③何日開催するの?
→1日(ワンデー仕事体験)、2~3日、1週間程度
・詳細
1日~数カ月※コースによって異なります。※変更の可能性があります。
④内容は何するの?
→3つのコースを用意(BASICコース、INNOVATIVEコース、ITコース)。学生のニーズに合わせて難易度が選択できるのが特徴。また難易度に合わせて参加日数が変わるので参加しやすいのも強み。
★ちなみに、、、学生がインターンシップに参加したいと思う条件ってこんなのです。
参照:マイナビ 2022年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(10月)
1位:参加できる日程が多い(希望の日程で参加できる) 54.6%
2位:参加者は選考で有利になる 46.1%
3位:短期間で終わる 38.8%
4位:オンラインで参加することができる 37.2%
5位:現住所の近くで開催される 36.6%
中小企業にお勧めの内容
最後に、ここまで様々な内容を見てきましたが結局、中小企業はどんなインターンシップをすればいいのかに触れていきます。
そもそも中小企業はインターンシップをした方がいいのかはこちらをご確認ください。
まずは下記内容に沿っていきます。
①オンライン?オフライン?
→基本はオフラインでやりましょう。あまりにも遠方の企業で参加困難な場所の場合はオンラインでもいいと思います。なぜトレンドはオンラインなのにオフラインを提案しているか。それは魅力をオンラインでは伝えきれないからです。中小企業の採用では会社を挙げて応募者を会社のファン化することが大事です。福利厚生などで押せないことも多々ありますので、ぜひ来てもらって全力で対応しましょう。また、このご時世で来てくれる子は会社への興味度が高いので内定後は承諾確立が高いです。
②いつ開催するの?
→8月~9月前半、または1月~2月がおススメです。大手とのバッティングを避ける意味もありますが、大手ばかり参加していた学生が不安になってきて中小企業を見るタイミングというのがあります。そこを逃さないのが大事です。
③何日開催するの?
→1dayです。マンパワー的に複数日開催は困難かと思います。可能であれば1dayを複数日開催することが重要です。
④内容は何するの?
→参加人数によりますができれば複数名参加を前提に内容は作りたいです。ニトリの内容【あるひとつの商品プロジェクトにおいて、商品部(工場選定など商品開発)・広告宣伝部(販売広告戦略立案)・法人事業部(法人への提案)・貿易改革室(海外工場からの輸入業務)の最大4部署のシゴトを疑似体験いただきます。】をもとにひとつの題材を部署ごとに分かれてもらい議論する内容がおススメです。通常の説明会だけよりも、実体験により、さらに会社理解に繋がるのはもちろんのこと、グループワークを通して選考者同士の関係性も作れます。準備が大変にはなりますが一度作れば来年にも利用できますのでおススメです。
イメージ)会社説明→ランチ(GW前にみんなでランチを食べるとワークが上手くいきます)→グループワーク→社員面談→終了※参加人数4名~6名程度
大変長くなりましたが、今からインターンシップを検討される中小企業の担当者も多いようですので参考に頂けますと幸いです。