佐田岬(さだみさき)半島の付け根に位置する伊方原発(四国電力)問題に取り組む「原発さよなら四国ネットワーク」が、愛媛県下の12市町に対して、県に「南海トラフ巨大地震と伊方原発事故の複合災害の地域防災計画」の策定を求めて欲しいと請願している。X(旧ツイッター)でそのプレスリリースをいただいた。
請願する理由
連絡して請願書を入手した。伊方(いかた)原発を抱える地域住民としての思いが伝わってくる。請願する理由の要旨は次のようなもの。
「能登半島地震で明日は我が身と感じた。伊方原発は、政府の地震調査委員会が今後30年間の発生確率が70%から80%としている南海トラフ巨大地震等による自然災害との複合災害が懸念されている。この組み合わせに備える『複合災害対策編』を作っていないことは未来に対して無責任だ。今年、愛媛県は南海トラフ地震の被害想定見直しに着手するので、今がチャンスだ」(全文は以下の囲み)
3月議会の請願受付に間に合わず、6月議会に向けて依頼済みや依頼(準備)中なのが、宇和島市、松前(まさき)町、伊予市、大洲市、西予(せいよ)市、伊方町、内子町。
3月議会に間に合うように請願を提出したのが、八幡浜市、今治市、東温(とおおん)市、愛南(あいなん)町。
今日、提出するのが松山市議会。紹介議員となる市議名を入れて、市議会議長宛で提出される予定だという。(全文は以下の囲みの通り)
請願の内容
請願の内容はこうだ(太字は筆者)。
「住民の生命、財産を守るという地方自治体の本旨に則って、議会として愛媛県に対し「南海トラフ巨大地震と伊方原発事故の複合災害への都道府県地域防災計画を策定する」ことを求める意見書を提出してください。」
佐田岬半島は日本一細長い半島
佐田岬半島は「日本で一番細長い半島」(観光案内)だそうだ。12市町が、この請願を受けて自治体議会としての役割をどう果たすのか、市町の住民にどう届くのかを注目していきたい。
【タイトル画像】
原発さよなら四国ネットワーク「南海トラフ巨大地震と伊方原発事故の複合災害への愛媛県地域防災計画を策定することを求める意見書提出に関する請願について」(2024年3月1日)より