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投票率:V字回復を目指したい

先週金曜日、遠方の取材先で、久しぶりに出くわした記者から「え?こんなところにいていいの?」と言われ、「・・・あ。国会のお仕事はもう2年前にやめたんです」と答えるまで、質問を理解するのに時間がかかった。「選挙活動で忙しいんじゃないの?」という意味だったのだ。「犬の介護のためにやめて犬が死んで現在に至ります」と名刺を出した。18歳の時から、その時その時を選んで生きている。

そして衆院選投票日、小泉今日子さんが「70%80%に投票率が上がった時にどんな結果が出るかをすごく見たい」と語る動画がSNSに流れてきた。検索すると2022年の参議院選に向けて行われたVOICE PROJECTによるものだった。「私も見たい」とリポストしたら、自分が若いときには70%ぐらいあったとフィードバックをいただいた。総務省ページを見た。確かにそういう時代があった。だから、これからも作れる。

衆議院議員総選挙における年代別投票率の推移(PDF)

20代の投票率の下落が激しいが、2014(平成26年)に底を打っている。
第2次、安倍政権を誕生させたときの選挙だ(歴代内閣ページ)。 
現在、回復途上にある。これを上げていけばいい。

神奈川県の選挙管理委員会で神奈川県の投票率(25時20分確定)を探してみた。https://www.pref.kanagawa.jp/sys/senkan/sokuhou/index.html

神奈川県全体の投票率(衆議院小選挙区)は54.53%。
前回(56.29%)
より落ちてしまった。https://www.pref.kanagawa.jp/sys/senkan/sokuhou/shusho_t.html 
横浜市金沢区や三浦市のように上がったところもある。
県平均より高い地域もある。全体をそれ以上に上げていけないはずはない。
山北町 63.10%
清川村 60.86%
川崎市麻生区 60.66%
横浜市青葉区 60.35%
鎌倉市 60.08% 

私が必ず選挙に行くようになったのは、自分が動けば物事少しは変わると実感してからだ。大きくは変わらないが1ミリ変わることが大事。そう実感してもらうことが大切だと思う。難しいが、できないはずはない。

政権交代後に、投票率が下がる傾向がある。大して変わらないじゃないか、というガッカリ感が寄与しているように思う。「大して変わらない」原因には、政治家の勉強不足と唾棄すべき権力維持欲以上に、票とカネをもたらす財界と、官僚の「慣性の法則」とでもいうべき力が強いからだと考えている。後者2つに政治家が抗う力の源泉は、主権者の力<投票行動>だ。

平和人権環境を守る政治家を生むには、そういう価値観をもった主権者が必要だ。V字回復(量)を目指しながら、質も望みたい。1ミリの前進もしていないが、以上、頭の整理。

【タイトル画像】
総務省 衆議院議員総選挙における年代別投票率の推移(PDF)より
(2024年10月28日10:10参照)

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