「原子力災害対策指針」見直しへ
「原子力災害対策指針」では、避難の判断はモニタリングポストの実測値に基づくという考えだ。
そして、たとえば、5〜30km圏内の住民は、全電源が喪失しても冷却機能が喪失しても、屋内退避を求められてしまうことを既報(原発避難は「弊害」という考え方はどこから来る?)のタイトル画像で確認をしていただきたい。
原子力災害対策指針「見直し」へ
しかし、今回、志賀原発周辺では、116ヶ所のモニタリングポストのうち18ヶ所が欠測。うち13ヶ所は輪島市と穴水町に集中。一方、珠洲市では、屋内退避を求められたとしても9割の家屋が全壊ほぼ全壊だった。逃げようと思っても道路が寸断され、使えない。指針の前提が崩れた。原子力災害対策指針の抜本的な見直しが必要ではないか(既報:避難計画の考え方の見直しが必要)。
今日は、この1点について当然の回答を原子力規制委員長から得ることを目標に会見に臨んだ。重要なところだけ書き出すと次のようなものになった。
回答部分からの頭出し(動画)は以下の通り。
伊方原発「事業者とも意見交換しながら対応」
多くの質問をしたが、今日はこれにて。
【タイトル画像】
山中伸介原子力規制委員長。2024年1月10日原子力規制委員長定例会見にて筆者撮影。