月刊おりがみ518号「キューブボックス」を綺麗に作るコツ!
Giovanni Maltagliati「Cube box」を、ちなちゃんが折ってくれました。
これは私が10月16日にご紹介した作品で、月刊おりがみ518号(2018年10月号)に載っているものです。
ちなちゃんが持っている綺麗な絵柄の折り紙と、相性ピッタリの題材でした。
クリスマスプレゼントの箱みたいですね。
白く見える中心のヒダも、いい感じです。
さて。
今日は久しぶりに、技術的な話。
この作品をより綺麗に折るために、私なりのアドバイスをさせていただきます。
❶中心がピッタリ閉じない問題
❷中心部分を厚くする
❸3等分するべからず?
では、どうぞ。
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❶中心がピッタリ閉じない問題
この作品は工程数が少ないので、慣れれば短時間でサクサク量産できます。
しかしながら、どうしても中心が半開きになってしまうんですよね。
私もちなちゃんも、この問題に直面しました。
①折り目が戻る力がはたらく
②中心の紙の重なりが甘い
原因はおそらく、この2つでしょう。
①は、ホイル紙などを使えば解決しそうです。
②は構造的な問題なので、根本解決には少し工夫が必要です。
次の項目では、私なりの方法をご紹介します。
❷中心部分を厚くする
今回ちなちゃんが作ったものは、中心の折り方を少し変えています。
これは私も使ったテクなのですが、工程⑤の手順を少し変えて、紙をギザギザに折ってヒダを作っているんです。
すると、本来2枚分の厚みが4枚分になり、先程の「中心の紙の重なりが甘い」という問題は、コレで解決します。
意外なほどピッタリ閉じてくれるので、オススメですよ。
裏側の白色も絵柄のアクセントになり、一石二鳥です。
あとは、初めから画用紙などの厚い紙を使うと良いかもしれません。
複雑な作品ではないので、厚い紙でもそんなに苦戦せず折れるはずです。
❸3等分するべからず?
あまり正統派でない気もしますが、効果があったのでご紹介します。
手順③で紙を3等分する際、内側の幅(箱の底になるところ)を少しだけ狭く折ってみてください。
そうすると、上のフタ部分が、底面よりも少しだけ大きくなるんです。
中心を合わせる際に、「ギシッ」と紙を押し付けることができ、隙間ができにくくなります。
15cm×15cmの紙で折った場合、手順③の時点で紙の幅は約10.6cm。
3等分する際は、3.6cm・3.4cm・3.6cmくらいの比率がオススメです。
また、4つの辺をギュッとする際は、上の面を少しだけへこませるようにするといいです。
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というわけで、今日は作品の細かいところを解説させていただきました。
この作品を折ったことのある方は、ピンと来るはずです。
まだ折ったことのない方は、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
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