ユニバーサルデザインの強化書201 プロセスはインクルーシブに、結果はユニバーサルに: モチベーションあるユーザーの重要性
プロセスはインクルーシブに、結果はユニバーサルに: モチベーションあるユーザーの重要性
はじめに: インクルーシブなプロセスとユニバーサルな結果
ユニバーサルデザイン(UD)とインクルーシブデザインは、デザインの未来を切り開く重要なアプローチです。
特にインクルーシブデザインのプロセスでは、多様なユーザーが参加することによって、誰もが利用できるユニバーサルな結果を目指します。
しかし、このプロセスにおいて重要なのは、参加するユーザーの選定です。誰でもよいわけではなく、特にモチベーションのあるエクストリームユーザーの参加が鍵となります。
モチベーションあるユーザーの力
エクストリームユーザーとは、視覚障害者や聴覚障害者、知的障害者、肢体不自由者など、特定の制約やニーズを持つ人々です。
彼らの参加は、デザインプロセスをより豊かにし、普遍的な成果を生み出すために不可欠です。
しかし、単にエクストリームユーザーを参加させるだけでは十分ではありません。
モチベーションのあるユーザー、つまり自身の経験や意見を積極的に共有し、デザイン改善に貢献しようとする意欲を持つ人々が特に重要です。彼らの貢献が、デザインの精度や信頼性を大きく高めます。
UDコーディネーターの役割
ここで大切なのが、UDコーディネーターの存在です。彼らは、インクルーシブデザインのプロセスを円滑に進行させ、モチベーションあるユーザーの意見を的確に反映させる役割を担います。コーディネーターは、ユーザーとデザイナーの橋渡し役を果たし、双方の視点を調整しながら、最終的に誰もが利用しやすいユニバーサルな結果を追求します。
インクルーシブなプロセスがもたらす価値
インクルーシブデザインのプロセスを経て得られる結果は、単に「使いやすい」だけではありません。モチベーションあるエクストリームユーザーが積極的に関与することで、より深いインサイトが得られ、その結果、障害を持つ人々だけでなく、あらゆるユーザーにとって快適で効率的なデザインが生まれます。これこそが「結果はユニバーサルに」という考え方の本質です。
終わりに: 共創の重要性
「プロセスはインクルーシブに、結果はユニバーサルに」という理念は、単なる理想論ではなく、現代のデザインに必要な現実的なアプローチです。
モチベーションあるユーザーを中心に据えたインクルーシブなプロセスが、全ての人にとって有益な結果を生み出すことができます。
そして、それをサポートするUDコーディネーターの役割が、これからのデザインの未来を切り開いていきます。
Think Universality.Think Difference.
m.m
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