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ユニバーサルデザインの強化書6 レジビリティとリーダビリティ

レジビリティとリーダビリティ

「レジビリティ(Legibility)」と「リーダビリティ(Readability)」は、文字やテキストの理解や読みやすさに関連する概念ですが、それぞれ異なる側面を指します。

1. レジビリティ(Legibility)
レジビリティは、文字や文字の形状が容易に識別できるかどうかを示します。つまり、文字が読み取りやすいかどうかを評価する要素です。文字が歪んでいたり、細かすぎたり、不明瞭だったりする場合、それはレジビリティが低いと言えます。

2.リーダビリティ(Readability)
リーダビリティは、文章やテキスト全体が理解しやすいかどうかを示します。文章構造や文法の適切性、単語の選び方、文の長さなどがリーダビリティに影響します。リーダビリティが高いテキストは、読者が効果的に理解できるように設計されています。

リーダビリティの要素には以下のようなものがあります:

1. 文の構造
文章が適切に構造化されているかどうかが重要です。適切な段落、見出し、箇条書きなどが使われているかが影響します。

2. 文法とスタイル
正しい文法や文体が使われていることが重要です。文章が理解しやすくなります。

3. 単語の選び方
理解しやすい単語やフレーズが使われているかどうかが重要です。専門的な用語や複雑な言い回しは、適切な文脈で使われるべきです。

4.文の長さと複雑さ
長すぎず短すぎない文や段落が使われていることが重要です。複雑な文章構造や冗長な表現は避けるべきです。

5. 字体とレイアウト
適切なフォントや文字の大きさ、行間などが使われているかが影響します。

6.目次や索引
長いテキストの場合、目次や索引が提供されることで読者が必要な情報を素早く見つけることができます。

リーダビリティが高いテキストは、情報を理解しやすくするだけでなく、読者の興味を引き、長時間にわたって読書を続けることができるようにします。それゆえ、リーダビリティの向上は文書作成やウェブページの設計において重要な要素です。

簡単に言うと、レジビリティは文字そのものが読みやすいかどうかに焦点を当て、リーダビリティは文章全体が読みやすいかどうかに焦点を当てます。

例えば、フォントの選び方や文字の大きさが適切であることは、レジビリティに影響します。一方、文章の構造や文法が適切であり、適切な見出しや段落が使われていることは、リーダビリティに影響します。

両方とも、情報の伝達を円滑にし、読者の理解を助けるために重要な要素です。

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