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ブリトーを食べに行こう! Guzman y Gomez入門

Do you know ブリトー?

ブリトーという料理を知っているだろうか? ブリトーとはメキシコおよびアメリカ南西部で親しまれるソウルフードである。様々なスタイルのブリトーがあるが、今回はアメリカスタイルに類する具沢山のブリトーを提供するGuzman y Gomezのブリトーを中心に紹介していこうと思う。

ブリトーはウマみのダイナマイト

ブリトーの構成要素は、大きく分けて2種類存在する。一つは小麦粉を薄く練って焼いたトルティーヤと呼ばれる生地の部分で、もうひとつはトルティーヤに包まれる中身の部分のフィリングである。つまり、トルティーヤの中にフィリングを包んだものをブリトーという。フィリングは日本語でいうところの具や餡のことで、メインのウマみ成分となる肉や魚、風味やウマみを補強するピコ・デ・ガヨワカモレ、コクや食べごたえを演出する米や豆が代表的な食材として含まれている(ピコ・デ・ガヨ、ワカモレの特徴についてはトッピングの項で後述する)。
この説明から分かるように、ブリトーは、肉野菜主食のオールジャンルのフィリングが、焼けた小麦の香ばしいトルティーヤに包まれることで、一口噛みしめるたびに様々なうまみが飛び交う、いわばウマみのダイナマイトとなるのだ。

まずはGYGへ行こう

百聞は一見に如かず、百見は一食に如かず、どれだけ説明を聞いたところで、ブリトーの魅力は10000分の一も伝わらない。食べて、そのウマみを体感する以上の感動はないのだ。そこで、ここからは実際にブリトーを食べるためのチュートリアルをしていく。
都内ではブリトーを食べられる飲食店がぽつぽつと存在する。アメリカンダイナーやメキシコ料理店のメニューにブリトーがあることもしばしばだ。しかし、店舗によって味の傾向のブレがある。ブリトーの初体験は、なるべくオーソドックスで、なおかつクオリティの高い店舗がいい。
そこで、筆者は全世界にチェーン展開しているGuzman y Gomez(通称GYG)をオススメする。
とりあえずGYGへ行け。
正直筆を執った動機はこれを伝えるためだけなので、ここで記事を終えてもいいのだが、聞きなれない食材や少し複雑な注文方法をする必要があるので、簡単な解説をしていく。
(もちろん、GYG以外の飲食店のブリトーもそれぞれの店舗の工夫や努力による魅力があることは承知である。決してクオリティが低いと言いたいわけでもなく、またはじめて食べる人に向かないというわけでもない。ただ、今回は説明の平準化となるべく多くの人のアクセスを考え、チェーン展開しているGYGの紹介に特化した記事とさせていただくことをご了承願いたい)

GYGの注文方法

GYGでブリトーを注文する際、いくつかの選択肢をクリアする必要がある。とはいえ、店員が要所ごとに質問してくれるし、わからないことは聞けば答えてくれるだろう。コミュ力に自信がある人なら、特に問題なく購入できる。しかし、昼時などの混雑している時間帯に店員と長々とやり取りをするのは気が引けるという方もいるだろうし、店員とのやり取りに不安や負担を覚える読者も多いことだろう。そこで、各質問ごとにどのように答えていくかを紹介していく。

大きさを選ぶ

ブリトーには、ライトサイズレギュラーサイズがある。言い換えれば、ライトサイズがMサイズ、レギュラーサイズがLサイズである。女性から少食の男性はライトサイズを選ぶと良い。また、中級者向けだがトッピングをかなり増量する食べ方の場合に食べやすさのためにライトサイズを選ぶのもいいだろう。ブリトーでお腹いっぱいになりたいのであれば、レギュラーサイズがオススメだ。見た目に反して満腹感がかなりある料理なので、お腹を空かせていくことをオススメする。

メインを選ぶ

ブリトーにはメイン食材がある。いわば味の傾向を左右する背骨のような食材だ。メイン食材にはチキン、ポーク、ビーフ、グランドビーフ(牛ひき肉)、フィッシュ、ベジタブル、マッシュルームがある。

チキン
→グリルドチキン。鶏の油と淡白な肉がバランスの良いウマみを出す
ポーク
→プルドポークのように柔らかく煮込んである。コクと脂の甘みの強いウマみを出す
ビーフ
→ステーキ肉を柔らかくなるまで煮込んである。牛肉特有の食べ応えと香りが、インパクト抜群の肉本来のウマみを出す
フィッシュ
→スケトウダラ(フィレオフィッシュとかに使われている魚)を柔らかく加熱してある。ほぐれるような食感と淡白な味わいで、三種の肉と比べてあっさりとしたウマみを出す
ベジタブル
→筆者は食べたことがないが、刻んだ野菜が入っているらしい
マッシュルーム
→筆者は食べたことがないが、香味野菜とスパイスで味付けされた刻みマッシュルームらしい

以上の中から好きな食材を選択する。個人的な初心者のオススメはバランスの良いチキンだ(記事執筆中に気付いたが、筆者はもっと野菜を食べようと思った)。

メインの味付けを選ぶ

GYGでは、メインとなる食材の味付けを選ぶことができる。スパイシーマイルドの二種類で、筆者はもっぱらスパイシーを選んでいる。やや辛め(タバスコくらいの辛さ)ではあるものの、米や野菜が入ってくる関係上、辛みはさほど気にならない。むしろ食材の香りにブーストがかかり、食べれば食べるほど腹が空く、ジョジョの奇妙な冒険第四部の虹村億泰状態となるのでオススメだ。ただ、どうしても辛いものが苦手だったり、喉にダメージを与えたくなかったりする人もいるだろうから、その場合はマイルドを選ぶと良いだろう。

トッピングを選ぶ

基本的な注文としては、ここまでの大きさ・メイン・味付けを選べばそれで注文完了だ。最初はライトサイズのスパイシーチキンがオススメだ。だが、ここからカスタムによる拡張もできる。GYGのブリトーはサブウェイの注文に似ている。不慣れなうちは緊張するが、慣れてくると毎回違う味わいを楽しめたり、自分好みのカスタムを開拓していく楽しみが味わえる。まず一度ブリトーを食べたあと、気に入ったらぜひトッピングにも手を出してほしい(筆者はスパイシービーフのサワークリーム・ワカモレ追加が好みだ)。
主要なトッピングの具材は以下のとおり。

サワークリーム追加
→マイルドさ(コク)と酸味を追加できる。ビーフやポークなどの味の強いメイン食材との相性がよく、味の調和をとってくれる
ワカモレ追加
→ワカモレとは、アボカドのペーストにスパイス(コリアンダーなど)、トマトや玉ねぎ、レモン汁を加えたものである。250円とトッピングの中で飛び抜けて高額だが、そのウマみを知ったらむしろ安く思えるに違いない。こちらはすべてのメインによく合い、味の深み・広がりを出す。ワカモレ過激派はワカモレをトッピングしてはじめてブリトーが完成すると言うとか言わないとか……

これ以外はすでに入っている食材の増量となるが、わかりにくいものについて説明を加える

ピコ・デ・ガヨ増量
→玉ねぎ、トマト、唐辛子などを刻んで混ぜあわせたもの。香りとさっぱりとした味わいを演出する。メイン食材ではフィッシュとの相性がよい。
トマティーヨ増量
→トマティーヨとは、ミニトマトのような見た目の野菜である。酸味と鼻に抜ける独特な香りがある。筆者は増量したことがないので憶測の意見となるが、肉系のメインを香りの面から爽やかにさせたい時に増量すると良いのではないか、と思っている(正直、食べていてそこまで強く味を感じないのでよくわからない。増量したことある方の意見を求める)。

他にも、米や豆、チーズの増量などがある。筆者もまだまだカスタムを開拓中なので、オススメがあれば教えてほしい。

で、GYGってどこにあるの?

GYGは、日本では四店舗ほどしかない。それに、都内(しかも山手線の西側)に集中しているため、この記事はほぼ都内または都内近郊を行動範囲とする人向けとなる。GYGの展開は原宿・渋谷・品川の東京三店舗と、舞浜の千葉一店舗となっている。

原宿店

原宿店はラフォーレ原宿に入っており、店内は縦長だが、席数には余裕がある。四人席もあるが、カップルや単身の買い物客向けに1~2人席が多い。原宿・表参道での買い物のついでに来ることができる。
銀座線・半蔵門線では表参道、千代田線では明治神宮前、山手線では原宿と、電車でのアクセスもよい。

渋谷店

渋谷店はセンター街の公園通りにあり、筆者はニトリやロフトなどの買い物のついでに立ち寄ることがある。こちらも席数がそれなりに多く、2人および1人が全体の割合を大きく占める原宿店に比べて、四人用のソファ席もあり、よく外国人観光客のグループで賑わっている。
京王井の頭線・東急田園都市線・東急東横線・副都心線・銀座線・半蔵門線・山手線・埼京線・湘南新宿ラインと渋谷駅は電車でのアクセス手段が最も多いのも魅力だ。

品川店

品川店はアトレ品川のフードコートに位置しており、ほぼカウンター席となっている。四人席は1つしかなく、グループで行くことには向いていない。しかし、改札から歩いてすぐなので、東海道新幹線を利用する行き帰りでサッと食べていくのに向いている。
横須賀線・京浜東北線・東海道本線・京浜急行本線・山手線・東海道新幹線と品川駅独自のアクセスを利用できるのも魅力だ。

舞浜店


舞浜店はイクスピアリ内の映画館フロアにあり、座席のバランスも良い。カウンター席、2人席、ソファ席がほぼ均等の割合であり、客の間隔も都内店舗に比べてかなり余裕がある。映画鑑賞前後の食事はもちろん、ディズニーシーのアフター入場前の腹ごしらえやディズニーリゾート宿泊の際のレストランとしても利用できる。
京葉線・武蔵野線舞浜駅という、少々行きづらいアクセスだが、新木場から快速でひと駅なのでコミケ帰りでの乗り換えで行くこともできなくはない(戦利品を持ってTDRへ足を運ぶのは少々気が引けるが)。筆者は葛西臨海水族園へ行った際の昼食としてよく利用している。当然だが、千葉側からの電車だとディズニーランドの影響で非常に混雑しているが、東京側からであれば空いている。

GYGに行ってみよう

筆者はGYGのブリトーを好きになって3年になる。正直、長く食べ続けるかどうかは食べる人の好みによると思う。しかし、ブリトーに似た料理は他にはない。人生のうちに一度は食べておきたい料理といっても過言ではない。ジャンルとしてはジャンクフードに類するのだと思うが、その実使用されている食材は健康的なものばかりで、ビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富だ。価格も1000円前後と平均的なランチの予算に収まる。店舗が少ないのがネックだが、この記事を読んだ方は是非ともGYGへ足を運んでいただきたい。きっと素敵な体験となることだろう。

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