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【アメリカ旅行記🇺🇸】ヨセミテ編#1 世界一高い一枚岩
Hello World! 世界遺産マイスターのマサムネです!
今回はアメリカにある世界遺産のヨセミテ国立公園編#1です。「エル・キャピタン」、「ブライダルベールフォール」、「トンネルビュー」に向かいます。
【世界遺産】ヨセミテ国立公園について
ヨセミテ国立公園は世界遺産として1984年に登録された。アメリカではイエローストーン国立公園に次いで2番目の国立公園としての登録。地形としては氷河によって削られた谷や、氷河湖などが多数あり、公園内の95%が開発がされておらずそのままの自然が残っている。
環境保護活動家である作家であるジョン・ミューアが「ヨセミテの地形は氷河活動の産物」という説を唱え、公演、執筆などをし保護を訴えることによって登録へと進んだ。
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とくにハーフドーム(Half Dome)はTHE NORTH FACEのロゴのモデルになったことでも知られている。
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また、MacOSでも2014年にYOSEMITE(ヨセミテ)、2015年はEl Capitan(エル・キャピタン)など、ヨセミテ国立公園にちなんだ名前のOSが開発されているので馴染みのある人は意外と多いのでは。
今回の旅程
5月23日:JFK国際空港(ニューヨーク)→サンフランシスコ国際空港
5月24日:サンフランシスコ→エル・キャピタン→トンネルビュー→バレーロッジ
5月25日:ヴァーナルフォール→ネバダフォール→帰宅
1.「サンフランシスコ国際空港」へひとっ飛び
20:00、今回はJFK空港からサンフランシスコ空港までのフライト。いつものようにニューヨークからのフライトは4時間ほど遅延。もはや平常運転。
23:00、当日中に到着するのかすら怪しかったがなんとか出発。6時間ほどのフライト。アメリカは、同じ国内でも時差が4つ存在するとても広い土地。中でもニューヨークは最も東側、サンフランシスコは最も西側ののタイムゾーンに属しており、時間はニューヨークが3時間進んでいる。
3:00、サンフランシスコ空港に到着。空港最寄りのホテルの価格が高過ぎたこともあり、少し空港から離れた場所で予約していたホテルへUberで向かう。
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草間彌生さんの作品がこんなところにまで
4:00、ホテル到着。翌日7時にレンタカーの予約をしているため、合計2時間ほどの滞在。海外のホテルのほとんどは歯ブラシがついておらず、加えて自分も歯ブラシを忘れてしまい、ホテルでの歯磨きは断念。
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6:00、無料でついていた朝食のコーヒー2杯とベーグルを3個ほど食べる。流石に2時間の滞在しかしていないため、宿泊代の元をここで取りにいく。
ホテルから空港までは無料のシャトルバスが出ていたので乗車。レンタカーは空港で借りていたため、空港から30分かけてホテルに泊まり2時間休んですぐにまた空港に戻るというストロングスタイル。
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トーストする時間はなかったためそのまま食べる
7:00、レンタカー屋へ向かう。朝寝ぼけていたこともあり、「OK!OK!」と話を聞いていたら保険がすべて追加で含まれてしまっていた。アメックスなどのクレジットカードには元々レンタカーの事故への付帯保険があるため基本的に入る必要はない…。
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休日には満席になるのだろうか
「車種はどうしますか」、と聞かれたので、何があるか聞くと、「トヨタのSUVかBMWの2種が選べて、BMWはとっても小さいのでトヨタがおすすめです」とのこと。BMWで小さい車種なんて想像も付かなかったが、とりあえず今回は乗ったことのなかったBMWを選んでみることに。
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そういえばアメリカでは軽自動車を見ていない…。
2.「ヨセミテ国立公園」を目指して
8:00、ヨセミテ公園に向け出発。サンフランシスコ国際空港からヨセミテ国立公園までは車で3時間強。基本的に一本道なので迷うことなく進めそうである。
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9:00、トイレ休憩と同時にコンビニで歯ブラシと水を購入する。誰もいない駐車場の隅で歯を磨きスッキリ。ヨセミテ公園までは基本的に高速道路のような1本道。そのためお店や停まる場所はなく、停車するには一度高速道路を降りるように道を外れる必要がある。
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11:00、休憩のためインアンドアウトバーガー(in-N-Out Burger)に到着。アメリカの西が西海岸にしか店舗をもっておらず、ニューヨークにはないバーガー屋。大谷翔平選手もインアンドアウトバーガーを好んでいるというお話も。味や店内の雰囲気などはニューヨークや日本にもあるシェイクシャック(Shake Shack)に近い。
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12:00、お腹が満たされ、再び出発。途中でマリポーサという小さな街を通る。この街がヨセミテ公園に入るまでの最後の街。ヨセミテ公園付近はガソリンスタンドが少ないため、皆このあたりでガソリンをいれている様子。
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小さな街ながら活気がある様子
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3.「ヨセミテ国立公園」到着
14:00、ようやくヨセミテ公園の入口に到着、長かった…。国立公園は入場料が必要で、1人あたりではなく車両1台あたりにかかる。費用は車$35、バイクは$30。ヨセミテ公園限定の年間パスは$70。
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文字上部にあるのはアメリカの国立公園の紋章
今回はAmerica the Beautiful Passを購入。こちらはアメリカ全土の国立公園で1年間有効で価格は$80。多くの国立公園が$30ほどの入場料なので1年で3箇所以上の国立に出向く場合はお得という計算。
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4. 自然が織りなすそりたつ壁「エル・キャピタン」
15:00、ヨセミテ公園に入ると早速これぞTHE YOSEMITEと言わんばかりの白い岩肌がお出迎え。この白くなっているのは花崗岩の影響で、この花崗岩が氷河によって削られているためナイフで切ったような断面をしている山が多い。
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アメリカの国立公園ともなるとかなり広く、車などで移動しないと歩いては行けないような距離に色々な場所がある。そしてヨセミテでは基本的に一方通行の一本道なので、道を間違えた場合はUターンしないとどこかへ遠くへ行ってしまうので注意。
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公園内には、様々なトレイルがある。元々ヨセミテはその景色などからハイキング場所として栄え、それに伴い観光開発が進み始めた。しかしジョン・ミューアなどの環境保護活動家によって熱心に自然のまま保護することを訴えた結果、世界遺産として登録され保護されることとなった。
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様々なトレイルが描かれている
しばらく道に沿って進んでいくとエル・キャピタン(El Capitán)に到着。標高2,307メートルで垂直の崖部分の高さは約900メートルと、世界最大の一枚岩である。垂直にキレイに切り立った岩。
70個ものクライミングルートがあるなどロッククライミングのメッカ(聖地)としても知られている。そのためクライミングしているクライマーも多く、彼らを見るために下から双眼鏡で覗いている人もちらほら。
今回は時間の都合から、4日ほどかかるクライミングや、10時間程度かかるトレイルなどをすることなく、エル・キャピタンは下から眺めるだけ。
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水面に映る様子が美しい
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圧倒的な存在感に息を呑む
5. 天然の花嫁姿「ブライダルベールフォール」
16:00、エル・キャピタンを後にしブライダルベールフォールへ向かう。ブライダルベールフォール付近には駐車場があり(といっても道の脇に縦列駐車しているだけではあるが…)、そこに停車して徒歩で滝に向かう。
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ブライダルベールフォールの名前や由来は滝が落ちる水が風に吹かれて左右に広がり、まるで花嫁のベールのように見えることから、つけられたのだそう。今回は5月中旬で、雪解け水が多く滝の水量が増していた。
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滝の流れる音がすでに聞こえている
20分ほど歩くと最も滝に近づくことができるポイントへ。数秒この場所にいるだけでずぶ濡れになるため、観光客は一瞬だけ撮影して帰っている人がほとんどであった。
自分は天気が快晴だから濡れても乾くだろうという思いから調子に乗って長時間ミストに打たれた。結果として、ずぶ濡れになり見事に体調を崩してしまう…。
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文字通りブライダルベールを見ることができた
17:00、体調が思わしくなくなったため、ビジターセンターにて急きょ暖かい緑茶と5月には見合わないパーカーを購入。裏地ポカポカ、心もポカポカ。
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ハーフドームがデザインされている
こんな場所で緑茶を購入する人などそうそういないのであろう。店員も一度オーダーを聞き返してきた後、埃をかぶっていそうな未開封の箱から丁寧にお茶のパックとお湯を渡してきた。まさかの自分でお茶を作るスタイル…。
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6. ヨセミテ欲張りセット「トンネルビュー」
18:00、日も少し陰り始めた頃。この日の最後の目的地、トンネルビューを目指す。ビジターセンターからは車で20分ほど。駐車場はやや狭く基本的には満車で、前の車が出るのを待ってから停める。
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トンネルビューは、ヨセミテ渓谷全体を一望できるスポット。エル・キャピタン、ハーフドーム、ブライダルベール滝など主要なスポットを一度に見ることができる。
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奥の奥の方にハーフドームがそびえ立つ
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天気にも恵まれ全貌を眺めることができた
7. 森の宿「ヨセミテバレーロッジ」
20:00、本日の宿であるYOSEMITE VALLEY LODGEに到着。翌日朝早くから行動したいと思ったため公園内にあるこのホテルを選択。ヨセミテ内にはホテルはいくつかあるが基本的に混雑するため、早めの予約が必須である。
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クマが出てくるため車の中に食べ物を入れててはいけない、などの説明を受けた後、部屋に向かう。山奥にもかかわらずWi-Fiやシャワーも完備しており、至れり尽くせり。
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MAPLEやASPENなど、それぞれの建物に木の名前がついている。
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街灯は少なく、夜はやや暗い
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ホテル前は山でベランダに出ることができる。
21:00、この日のレストランは、ロッジに隣接しているMountain Room Restaurantでとることに。ロッジフロントから歩いて3分ほどで到着。
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お客さんの年齢層はやや高め。ハイキング用の格好に近い服装で入ったが、きちんとしている人が多かった印象。店内が薄暗かったのでなんでもよいと思われるが…。
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焼き加減はMedium、とても美味
食後に疲れた体に甘いものを入れようと、この日はデザートも追加でオーダー。チーズケーキが食べたかったのでオーダーすると今日は品切れと言われる…。別のデザートとして何を頼むか考えたいので少し時間をくれ、と言いウェイターに待ってもらった。
しばらくすると別の従業員が「チーズケーキがラスト1個どこかにあるかもしれない」と言ってきた。そう言われのでしばらく待つと、本当にどこからかチーズケーキが出てきた。
なんだかよく分からなかったが、出所のわからないチーズケーキを食べ翌日のトレイルに備える。味はとても美味しかった。
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疲れた体に糖分が染み渡る
体調も悪かったこともあり、頭痛薬を飲んでゆっくり部屋で休む…。
次回は人気トレイルであるミストトレイルへ向かう。それではまた!
↓次回はこちら↓