【カナダ旅行記🇨🇦】バンフ編#3 珍しい生物を求めて
Hello World! 世界遺産マイスターのマサムネです!
今回はカナダのバンフ旅行記#3、完結編。今回は「マウント・ノーキー」、「バンフ市内」、「キャンモア」に向かいます。
↓前回の記事はこちら↓
今回の旅程について
7月4日:移動
7月5日:エメラルド・レイク → タカカウ滝
7月6日:モレーン・レイク→レイク・ルイーズ→コロンビア氷原
7月7日:マウント・ノーキー→バンフ市街地→キャンモア→帰宅
1.バンフを一望できる「マウント・ノーキー」
3日目(7月7日)、バンフ旅行最終日。
9:30、のんびり起床。バンフ市内での宿泊先、Hotel Banff Aspen Lodgeで朝ごはんを食べる。
この日の予定は時間が決まっている急ぎの予定もなかったため行き先は成り行きで決めることに。
10:30、ホテル出発。バンフ市街地から車で20分ほどの距離にある、マウント・ノーキーへ向かうことに。
山へ向かう運転ということもあり、ドライブウェイは途中何度か急なヘアピンカーブがある。
ヘアピンカーブの途中には、街全体を見下ろすことができるスポットがあったため、撮影のため休憩。
観光バスも数台止まっていた。バス利用の観光客はワイン片手にバンフを一望しながらここで休憩していた。レンタカー旅は行動範囲が広がる一方で、アルコールとは無縁の旅となってしまうことがたまに寂しくなる…。
11:30、スポットから数分移動するとマウント・ノーキーの駐車場に到着。駐車場の料金所で「今日の分の駐車券を持っているか?」と聞かれ「持っていない」と答えると、やや不思議な表情をされた。
詳しく聞くと、バンフ国立公園に入った際に支払った車のフロントガラスに張り付けたあの駐車券が必要だそうだ。駐車券を購入しに、かなり距離のあるバンフ国立公園入口まで行く必要がありそうだったが、駐車場が空いていたからかそのまま通してくれた。
ひとまずマウント・ノーキーに到着。ここは、ロッククライミングやスキーで有名な場所らしい。この日は飛行に乗って帰る予定があったため6~8時間程度の時間のかかるロッククライミングは断念。
代わりにリフトで行けるところまで行ってみることに。このリフトが高速でしかもかなり揺れる。この日は風が強いこともあり、それも相まって500メートルほどの上りがあっという間に終わってしまった。
12:00、リフトに乗って展望台まで到着。ここでは標高2,085mの高さからバンフの街を一望することができる。この日はとても快晴で、遠くまで見渡すことが出来た。
上から眺めるとバンフは本当に小さな町で、街を少し離れると多くの自然に囲まれている。自然と調和しているキレイなのある街である。
この場所にはヤギなどの動物も生息しているようだが、この日はとくに見つけることは出来ず。代わりにマーモットが群れている様子を見かけた。
1時間ほど展望台での無料天然マーモットアクティビティを堪能したのち再びリフトにて戻る。
帰り際リフトに乗る際に、朝からロッククライミングを終えたツアー団体を率いる女性ガイドの方が、信じられないサイズのカミキリムシ?(10cmほど)を見て、とても興奮しており、文化の違いを感じた…。
2.未だ見ぬ生物を求めて「バーミリオンレイクスロード」
13:00、展望台を後にし、マウント・ノーキーから車で15分ほどの場所にあるバーミリオン・レイクへ寄ってみることに。
バーミリオン・レイクには、どうやらエルクやコヨーテも見られる可能性があるとのこと。今回の旅では珍しい野生動物にまだ会えていないため、期待を胸に意気揚々とへ向かう。
ところがどこを探してもリスしかおらず、観光客も諦めてなのか皆リスと戯れている。
しかし、このままでは帰れない我々は、まだ見ぬ生物を求めてより湖のほとりへと向かうことに。
13:30、バーミリオン・レイクの駐車場から5分ほどでバーミリオン・レイクのほとりにある「バーミリオンレイクスロード」に到着。
バーミリオンレイクスロードは車も走ることができるが、自転車がほとんど。運転には細心の注意を払い、生物を探す。
何か生物がいると思い道を進むが一向に何も出てこない。気付けば車は通行止めの箇所まで来てしまい、どうやらバーミリオンレイクスロードは車が通り抜けできない道だったらしい。諦めてUターンし、入り口へと戻る。
14:00、途中トイレ休憩も兼ねて公衆トイレのあるスポットに到着。付近では観光客らしき人たちが何やら車を止めどこかへ向かっている。ほとんど車の通っていなかったこのロードの中では珍しい光景。
一抹の望みを持ち、彼らについて行ってみること。そこにはトレイルコースのような轍が深い茂みの中にできているスポットを発見。これはもしや何かあるぞ、と胸に期待を膨らませ見ず知らずの観光客と共に進んでいく。
しかし喜びも束の間。5分ほど進んだのち数名がこちらへ帰ってくる。どうやらこの先は行き止まりで、何もなかったご様子。ここも行き止まり、どん詰まりである。
考えてみれば、そこはただのトイレ休憩の場所で、とくに何かがありそうな場所ではそもそもなかった。おそらく、その場にいた全員が何かあって欲しいと願った結果、何かありそうに見える茂みを勝手に作り上げてしまったのだろう。
帰り際、一羽の鳥が車の前を横断していった。鳥だというのに、飛ぶこともなく呑気に横断である。この鳥もバーミリオンレイクスロードをきっと嗜んでいるのだろう。
3.「バンフ市街地」でカエルの脚を喰らう
15:00、バーミリオンレイクを後にし、次に向かうはバンフ市内。
市内付近は駐車場が少ないのでレンタカーで行く場合は注意。当初は無料の駐車場を求めて30分ほどぐるぐると駐車場を回ったりしてみたが、結局空かなかったため市内にある有料の駐車場へ。その駐車場もその後すぐに満車となっていた…。
15:30、無事に駐車しいざ市内へ。バンフは日本で言う軽井沢のようなリゾート感があり、落ち着いた雰囲気のある街。バンフの人口は約8,000人程度で、観光業が主な産業。この日も観光客で賑わっていた。
街について個人的に面白いと感じたのは道の名前がすべて動物の名前になっていること。ベアーストリートや、エルクストリート、ビーバーストリート、バッファローストリートなど、バンフにちなんだ名前の道となっていた。
市内の建物はロッジのような造りのものが多く、どこを見ても遠くには大きな山が見え自然の中にいることを忘れさせない。色は茶色をベースとした建物が多い。
16:00、バンフ市内を一通り歩いたところで、昼食。バンフのフォンデュで有名なお店The Grizzly Houseで食事をすることに。
店内は少し暗い様子で、メニューは基本的にワイルドなものが多い。今回はバンフ旅最後ということもあり、エキゾチックプレートという、カエルの脚やワニ、カンガルーやバッファローの肉などが入った、まさにエキゾチックなプレートをオーダー。
バッファローを欲していたのは、入り口でバッファローを見ているため、こちらの口がバッファローになっていたからかもしれない。水族館に行ってから、寿司を食べる気分である。
しばらくすると陽気な店員さんからエキゾチックなプレートが運ばれる。同時にこんなことを言われる。
「すみません。今日は、Rattlesnake(ガラガラヘビ)がないのでTuna(マグロ)になっています…」
!?…情報量が多すぎて理解が追いつかない、もはやファンタジーの世界である。今日はヘビが採れなかったのだろうか…しかし、ヘビの代打がマグロとはどういう了見なのだろう。
そもそもこの店のメニューにマグロは置いてなかったはずだが、ヘビの捕獲担当者がヘビが採れなかったからといってマグロ漁に出かけたのだろうか。
いらぬ憶測が脳裏をよぎる中、追加で「カエルの脚だけはよく焼いて食べてください」との指示が…こちらも最初からその予定ではある。
さて、カエルの脚を先に焼き、その他の肉をさっと焼いていく、バッファロー肉やカンガルーの肉などは基本的に臭みはなく、とても食べやすいお肉。
問題のカエルの脚を実食。見た目がまんま脚なので食べることにかなりの抵抗があった。骨があるため手羽先のように食べるのであろうか…。
恐る恐る口にすると、可食部はかなり少なかったものの食感も味も鳥のささみのようなであった。遠くから見れば小さな鳥の脚にも見えなくはない…いや見えない。
17:00、ご飯を食べ終え、お土産ショップに少し寄ってからバンフの街を出る。パーカーを購入。
4.生き物観察リベンジ「キャンモア」
17:30、バンフを後にし、あとはカルガリーの空港へ戻るだけではあった。しかし、今回の旅では野生動物にマーモットとリスぐらいしか見ていない。
この日の前半でかなりのんびりしていたこともあり、時間はかなりぎりぎりの決断ではあったが、最後の望みを託しキャンモアという街を寄る迂回するルートで帰ることに。
何かあるかもと期待を胸に、キャンモアを目指し、オフロードもオフロードという落石があったような道をしばらく進む。
18:30、キャンモア付近に到着。ついにその時が…。今回初めてのヤギの大群である。どうやら人間に慣れている様子があった。
ご覧の通り道はガタガタで今回のレンタカーではかなり運転は厳しい様子。このまま元の道へ帰り、そのまま空港へ向かうか、ここで野生動物に会えたので先にもいるかもという希望のもと進むかで、とても悩んだ。
いや、ここに来てヤギに会うことができたのだから、この先にも必ず何かいるはずだ!、そう信じてオフロードのこの道を進むことに決めた。
オフロード進むこと数十分、他に車も走っておらず、電波も入っていない。もはや入ってはいけない道を走ってしまっているのではと思い不安になる。
道中、道の脇にウサギを見ることができた。しかし車で走っており、加えてオフロードのため砂埃が舞いすぐに逃げてしまう。
この選択は間違いだったのかもしれない…そう思った矢先。待っていた野生動物がついに現れた…。
クマである…。
遠くて詳しくはよくわからないが(近づけない…!)、体調は2mほど、奥に見えた茶色のクマが親で、手前にいた黒いやや小ぶりのクマが子供だろうか。
気づかれないようにゆっくりと数回シャッターを切り、その場を退散した。
動物が出てきたことに興奮していたが、この付近はどこを切り取っても絶景である。針葉樹林に囲まれ、空は快晴、ガードレールはなく地面は砂だらけ、自然である。
どんどん進んでいき、ついにオフロードも終わり舗装された道へ戻る。
5.野生動物の宝庫?「カナナスキストレイル」
19:30、舗装された道は、カナナスキストレイルに繋がる。
ようやく空港に戻れるぞと思った矢先、またヤギの大群がぞろぞろと現れた。今回は先ほどののんびりヤギとはことなり、そそくさと自然へ帰っていった。
カナナスキストレイルは野生動物が多く、日本ではあまり見られないような看板が立っている。
この先、〇メートルヘラジカに注意、ヤギに注意、など区間によって注意喚起されている動物が異なるのがまた面白い。
まさにリアルサファリパークである。というよりサファリである。
ヘラジカは個人的に会いたいと思っていたが今回はクロッシングせず。代わりにバンビゾーンでバンビを一匹見られた。
この日はこれ以上の生物は見ることができず…。
21:00、トレイルを抜け無事に空港へ到着。レンターを返却し、今回の旅は終わり。
総括:今回の旅を通して
今回は世界遺産のバンフ国立公園に行ってみた。息を呑むような絶景はもちろん、自然の力に圧倒されるような旅であった。加えて。多様な生物とも実際に触れ合うことができ、とても充実した旅であった。
最初のレンタカーで2時間ほどロスしてしまったこと除けば、3日間とも天候にも恵まれ総じて満足度の高い旅であった。機内泊含め3泊は短いかなとも思ったが十二分に楽しめる日程であった。
個人的に印象に残った場所はレイク・ルイーズ、モレーン・レイクは圧巻であった。カナディアンロッキーと湖のおりなす絶景は、自然の美しさそのものをダイレクトに感じられた。
世界遺産の観点からすると、バンフはカナダ初の国立公園に指定されるなど、歴史的にも重要な公園である。氷河がつくる各種地形や、湖などはやはり他ではあまり見ることができない。この場所にしかない自然は、これからも保護されていくべき場所であると感じた。
それではまた!