人種差別は『敗北宣言』
アメリカでは、アジア系の人達に対する嫌がらせや暴力が問題になっている。
自分や家族などが感染したり、亡くなったりしたことに対する怒りの矛先を、無差別にアジア系の人達に向けているのだろう。
あるいは、単なる歪んだ正義感がそうさせているのかもしれない。
そして、そういう人達も、アジア系の人達から怒りの対象とされている。
被害者意識を持つと言うのなら、日本や他のアジアの人達だって被害者と言える。
嫌がらせを受けた人が「わたしは●●人じゃない」と言ったら、「そんなことどうでもいい」と言われたことが以前ニュースで取り上げられていたが、それはもうアジアの人達に対するただの人種差別でしかない。
人種差別は、わたし達に肌の違いを創った神に対して人類が出した「敗北宣言」だと思う。見た目の違いをトラップにして、一人一人の人間の本質を理解出来るかどうかを試されている。
例え真実がどこかにあって、どこかの国、誰かのせいにして、怒りでいっぱいになったとしても、失われた時間や失われた人はもう返ってこない。
誰かのせいにしている間は、決して前には進めないと思う。
つらくても、しんどくても、人は前にしか進めない。