旦那さんは双極性障害(3)
初めての精神科のお薬は少量でした
そして すぐ落ち着いていきました
2週間ほどで通常の状態へ
こんなにあっさりと薬が効くんだ・・・と安堵
落ち着くと 普通の生活に戻り
すっかり病人だということを忘れさせてくれました
勿論 その後の通院など行く訳もなく
この病気の厄介さなど まだまだ知ることは
できませんでした
旦那さんのお父さんも若い躁鬱病で
職場や周りに人を振り回した話はお義母さんから何度となく聞かされました
お義父さんは 出世街道まっしぐらの人で
頭はとてもいい人でした
負けず嫌いで短気でワンマン
お義母さんはひたすらついて行ったそうです
子供にはとても厳しい父だったようですが
嫁(私)にはホントにほんとうに優しい
お義父さんでした
そのお義父さんが発病したのも
旦那がまだ幼い頃で精神科に入院したり退院したり高価なものを買いあさり・・・
心身ともに疲れ果てたお義母さんは
「○○教」にすがりました
昭和40年頃のことです
それは 仕方なかったことだと思います
お義母さんの必死の信仰心は
自分の為だという自覚もあり
お義父さんも入信し、勉強したようです
そうこうしていると
お義母さんのお腹に新しい命が宿りました
元気な男の子を見たとき
「この子を大きくせんといけん!」と心を決め
デスクワークから
ブルーワークに変えました
汗を流してしっかり体を動かす仕事は
お義父さんの心身とも健康にしたのかもしれません
小さな命に 勇気をもらったのかもしれません
自ら 薬を経ち それ以来
再発は無かったようですが
亡くなるまで
お義母さんの心配は途切れることなかった
そして・・・・
まさか 自分の息子が遺伝するなんて
どれだけ心を痛めたことでしょ
この病気はやっぱり遺伝は免れないようですが義弟は病気にはなっていません
確率で言えば50% 兄か弟か
といったどちらがなってもおかしくない病気
性格的には義弟が義父とよく似たところが
あります。
体質的には旦那さん
そして 遺伝(?!)したのは旦那さん
強い心を持てば
この病気は絶対治る!
そんな奇跡は
お義父さんにしか起きませんでした。
いえ
奇跡はあるのです
本当に
病気になっても大丈夫という覚悟
これは 今となれば
違う意味で 理解できるようなりました
これを見つけるのに
30年かかりました
そう
「病気は再発しない」という覚悟は
この先 病気になっても
だいじょうぶ !
なんだという覚悟と・・・。
『もっとも‼大事な意識』
それは…
また 最終章で。
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