M図建築工房 大西正実 https://m-zu.co.jp/

M図建築工房株式会社 代表取締役/一級建築士/大工。2011年にM図建築工房株式会社を創業。「つづく」をテーマに人・家・地域・文化を「未来」につなげるまちづくりが僕の仕事である。大工として建築士として家づくりの楽しさや後世に家を残していく事の大切さをこの里山から発信していこう。

M図建築工房 大西正実 https://m-zu.co.jp/

M図建築工房株式会社 代表取締役/一級建築士/大工。2011年にM図建築工房株式会社を創業。「つづく」をテーマに人・家・地域・文化を「未来」につなげるまちづくりが僕の仕事である。大工として建築士として家づくりの楽しさや後世に家を残していく事の大切さをこの里山から発信していこう。

マガジン

  • ももくり3年柿8年

    考えることは建築の事ばかり、動いているといつも目の間に問題が登場します。それを解決するために勉強します。若い頃こんなで良いのかとたまに思う事もありましたが、これも自分の性分、ひとつの事を何十年と続ける事で大きな挫折感をから救ってくれる時もあります。自分にっとって良くないことを経験することも人生です。今、宮崎の空港近くの里山で『ハレとケ』というプロジェクトにチャレンジしています。心が折れそうな時もあります。でも自分で決めたからにはやり抜きます。自分の人生を賭けても良いと思える夢でもあります。ここには会社の事も書きますが基本、わたし個人の生きる時間を書けて行けたらと思っております。「機嫌よくいれば、だいたいのことはうまくいく」M図建築工房 大西正実

  • 里山『ハレとケプロジェクト』〜M図建築工房

    宮崎空港近くで家づくり、お店づくりを中心に設計から提案する工務店の代表 大西正実です。これまで30年以上に渡り建築の仕事を一筋にやってきました。50歳になる節目であるこの年(2024)に今一度、これからのM図建築工房の目指す未来とこれまでの建築人生の振り返りができたらと思います。これから家づくりを考える人達や建築を志す設計者、大工、職人、建築関係者の参考もしくはお昼休憩のひまつぶしにでもなれば幸いです。

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里山「ハレとケ」プロジェクト〜2021年の出会いとnoteと娘の落書き

2021年 M図建築工房10年目のこの年、いつもお世話になっている不動産屋さんから「M図建築工房さん寄りの物件がありますよ!」と紹介されたのが空港近くの郡司分に700坪ほどの里山に築75年の古家付きの広い土地。 その1年前に清武町にあった江戸期の築100年超え古民家を契約寸前で逃した件もあってすごくありがたいお話でした。 しかし第一印象は荒れ果てた山に境界線を超えた擁壁、シロアリ付きの家とネガティブ満載の条件でした。敷地も段差だらけのゴミだらけ屋敷に今にも倒壊しそうなブロッ

    • 木材セリ市に行ってきました!

      こんにちは、宮崎市のM図建築工房、木材仕入れ係の大西です。 本日は、家づくりに欠かせない大切な材料を調達するため、木材のセリ市に参加する為に西都市に行ってきました! 今回は広報担当の八幡も一緒です。開始合図となるベルが鳴りくじ引きで一等クジを当てた彼女!凄い!私は何十年と通っているのに一度も当たった事なのど無いのに。。。 私はセリ市がたまらなく好きです。九州各県から良質木材が集まり自分の目で見てそれをセリ落とす。 これがどんなお客様の元へ届くのか?どんな所に使われるのか?

      • ゼロベース

        先入観や思い込みにとらわれてしまうと新しい発想を生みだせなくなったり、自分で限界をつくってしまったりします。 年齢を重ね人生経験や仕事に慣れてくると現状維持🟰安心が生まれます。 本日、会社設立当初から一緒に働いているスタッフと半日ほど久しぶりにガッツリ語りました。 まだ新築や大きな工事がぜんぜん無い頃からともに頑張っている仲間です。 今日は現在から未来の個人と会社の成長予測を客観的に見て目線で聞かせてもらいました。 【会社のはじまり〜現在〜1年後のM図〜10年後のM図】 人

        • まちづくりを一緒にする仲間を募集します!

          このたびはM図建築工房の募集にご興味をお持ちくださり、ありがとうございます。M図建築工房では共に働く仲間を募集しております。(マニア様向けの募集でありますのであしからず) 【どんな会社なのか】・M図建築工房の代表者の話(昔話なので飛ばしてかまいません) 宮崎市の小さな工務店が「まちづくり」などと大それた事をもうしておりますが、ちょっとずつ前に進んでいます。私は代表の大西と申します。予め長文になります事を宣言させていただきます。ご興味のある方はどうぞお付き合いください。まず

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        里山「ハレとケ」プロジェクト〜2021年の出会いとnoteと娘の落書き

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        • ももくり3年柿8年
          6本
        • 里山『ハレとケプロジェクト』〜M図建築工房
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        記事

          木工機械

          建築会社として時代に逆行しているかもしれないが、この度木工機械に投資した。私たちにとっては大きな投資だ。 住宅業界はここ30年で大きく変わった。 私が大工の弟子に入ったころは大きな作業場に沢山の無垢の木材と色んな種類の木工機械が土場といわれる作業場に並んでいて木の良い香りと木材を加工する鑿(ノミ)の音が響くとても私にとって居心地の良い仕事場であった。 しかし家を作るための構造材も内装材もメーカー仕様として部材が既製品化され大工が加工して取付ることもすっかりなくなり私が勤め

          私のこども達へ

          人間は人生を楽しむ為に生まれてきたのだから、仕事に比重を置き過ぎてはいけませんと。その考え方、素晴らしいな。  確かにその通りである。 でもその発言をしている人達は本当に目の前の若い人達の将来をとことん思って言っているのだろうか? 何かもっと大事な事を省き、伝えずして綺麗事だけを発言してはいないだろか? 適度に仕事して、さ程努力もせず、勉強は学生時代まで、いっぱい遊んで経済を発展させる事が王道だと。確かにそう言ってあげた方が間違いなく皆から歓迎されるだろう。 しかしなが

          面白きこともなき世をおもしろく

          雨の清武町 宮崎の空は曇り、時折激しい雨が降り注いでいた。雷が遠くで轟く中、清武町の現場に向かう。今日の作業は断熱材の設置。グラスウール24kを使い、その熱伝導率は0.035W/(m・k)。数字だけでなく、その素材を活かすには大工の施工力が大切だ。 30年前の記憶 30年前の私はまだ大工見習いだった。親方の指示通りに断熱材を壁や天井に詰め込む日々。作業の工程を理解せず、ただその日をやり過ごすための単純作業に過ぎなかった。断熱材が持つ本当の意味や、その重要性を理解すること

          面白きこともなき世をおもしろく

          学ぶことは人それぞれでよいのだ

          私は中学校しか出ていないので学生時代はまったく勉強はしてこなかった。しかし不思議と後悔の念はひとつも無い。何とか生きている。 ・体育は好きだがその他の勉強は楽しく無い          ↓ ・勉強しなくてもご飯は食べれる          ↓ ・興味がある遊びには特化するが勉強は遠退く まぁ勉強してこなかった人の言い訳は私も含めてこんなものだろう。 一生懸命に勉強してきた人達からすれば,,,。 将来的に何かと不利な方向性に寄るは明白でありそれは自業自得である。 私は運良

          学ぶことは人それぞれでよいのだ

          50年

          50歳になる誕生日の朝。 ひとつの家具を見てふと水落厚介という男を思い出した。2017年〜2018年頃に一緒に働いていた青年だ。当時彼は宮崎の田野町で全国でも有名な家具職人さんのところに弟子として修行を積んでいた。 彼のとの出会いは一本の電話から。「自分は家具職人の親方の元で勉強している。しかし弟子奉公の期間が後一年で終わり修行を終えて地元の鳥取に帰らねばならぬが帰る金が無い」「なので休みである週末だけで良いので働かせてくれ」というのである。 詳しくは聞かなかったが僕は単

          大工が考える建築チームのつくりかたbyM図建築工房/現在進化中

          進化するチームづくり 朝起きるとまず洗面所の鏡に立つ自分に今日もいけるか?と問うてみる。自分がやりたいように仕事がしたくて独立したが中々どうして、試練がつづく。 会社の成長に比例して課題も増えてくれる。社会の課題も会社の課題も先頭に立って解決するのが自分の役割だと心えているのだが、、、。 万能な経営者なら全てを予知して事前に問題を回避して進んでいくのだろう。だが僕は不器用だ。予測はしても実践を重んじるが故に時間がとてもかかるのだ。 手に職があれば何とかなる。そう言われて

          大工が考える建築チームのつくりかたbyM図建築工房/現在進化中

          M図建築工房×蛯原林業 地元の飫肥杉で建築する

          ・蛯原林業との出会い 家づくりを語る上で私たちにっとて重要な役割を果たしてくれている木材にまず敬意を表する。何十年時には何百年もかけて先人達が大切に残してくれた木材、建築大工として大事にしたい。これからも若い大工さんや建築士の方達にできたらM図で家をつくる施主にも貴重な木材を大切に使い利用すること伝えていけたらと思う。 ・一流のお寿司やさん 一流と評されるお寿司屋さんは何年もの下積みを経て先輩達から技術を受け継ぎ一人前になってからでも美味しさを追求するために魚の目利き、

          M図建築工房×蛯原林業 地元の飫肥杉で建築する

          #3 明治期〜昭和初期の建具を受け継ぎ次世代へ繋ぐ「里山ハレとケプロジェクト」リノベ編

          ドキドキが止まらない。いよいよリノベーションモデルも仕上げ段階に入り内装・照明・キッチンなどの住宅設備などの取り付け作業にはいった。 毎日忙しく作業を進行してくれている職人さんやM図建築工房のスタッフ達には感謝でしかない。 ブランドスローガン 「つづく、世界へ」 僕たちは去年、未来の後輩達、お客様にも向けたブランドスローガンをみんなでつくった。 私たちの仕事は建築を生業としている。僕は建築物が好きである。しかし何でもかんでも好きなわけではない。その建築物を使う人や地域の人

          #3 明治期〜昭和初期の建具を受け継ぎ次世代へ繋ぐ「里山ハレとケプロジェクト」リノベ編

          #2壊すまちづくりから壊さないまちづくり〜ハレとケへの思い(宮崎市の古民家 黒木邸)

          2017年の春、宮崎市瓜生野にて昭和24年生まれの古民家黒木邸との運命の出会い。当時のM図建築工房は私を含め3人の会社、技術には自信があっても全くもって営業力もない小さな工事をひたすらこなすコテコテの職人工務店であった。 そこに知り合いの大手リフォーム会社の担当者からの電話「うちでは出来ない物件が出たからから大西くん家主さんの話を聞いてもらえんかね?」と話が来た。大手さんが出来ないのになぜうちが?とか思いつつも当時40代前半、興味津々で現地へ赴いた。 なるほど石場建ての民

          #2壊すまちづくりから壊さないまちづくり〜ハレとケへの思い(宮崎市の古民家 黒木邸)

          #1 ユンボの免許を取って里山を整えてみる

          里山の企画も名前も定まっていなかった2021年、まずは頭を整理したくまずは荒れた里山を整備したいとわたしは考えた。 言うまでもなくプロジェクトには計画というものが必要であり計画がなければ何事とも前に進まない。勿論それは僕にも分かっている。しかしながらわたしは好奇心というものにとても弱い一度興味を持つと止まらないのである。 そこで僕はユンボの免許を取りに行く。自分でやりたくなったというシンプルな思いからだ。 竹やお隣さんに倒れかけている木それから境界線を超えている擁壁などを

          #1 ユンボの免許を取って里山を整えてみる

          皆んなでハレとケ古民家のリボス塗装〜M図建築工房

          僕は大工です。家や店舗をつくるのが得意です。今日はM図建築工房の主に普段は事務所いるメンバーと「ハレとケ」の古民家の木部塗装をしました。 現在2024年2月、私がM図建築工房を設立したのが2011年の1月、13年程前です。 その頃の僕は自身に満ち溢れ意気揚々と独立したものの全然大工の仕事がありませんでした。ハウスメーカーの下請けは絶対にしないと決めていたのもありましたけど仕事の取り方も知らない職人です。そりゃそうだろうと今なら分かります。間違いなく勘違いヤローでした。

          皆んなでハレとケ古民家のリボス塗装〜M図建築工房

          工務店の広報の仕事〜宮崎 M図建築工房

          本日は一緒に働いている仲間を紹介します。 広報のお仕事を担当してくれている八幡さんです。工務店の広報って? その前に。僕が前に働いていた工務店には広報という部署はありませんでした。 そうかそういえば無かったな〜。と思ったら僕は調べます。歴史が好きなので広報の歴史を調べます。 ほぉ。1930年台の「栗屋」雑誌?で広報関連の文献が残されていたことや第二次世界大戦終戦後に軍部関連が広報を取り入れたこと日本の経済成長に伴って民間の証券会社や新聞社などから広まっていったとある。チラシ

          工務店の広報の仕事〜宮崎 M図建築工房