里地里山の管理こそ環境保全の一歩
この5月20日、21日の2日間にわたって、滝桜で有名な福島県三春町へ行ってきました。
毎年訪れているのですが、コロナの影響もあって3年ぶりの訪問でした。
訪れた目的として、現地行政がおこなっている農業体験・農村交流で、5月には酒米の田植え、9月に稲刈り、翌2月には日本酒の仕込みという流れのイベントになります。
そして今回は第一段の田植えになります。植えた酒米は五百万石という品種であります。
都会に住むとコンビニやスーパーに行けば何でも食べ物が手に入るという感覚になれてしまいますが、食を作るという作業は実に大変であります。
そして人が自然に入り、農業や林業をおこなうことは、生き物が暮らす原生の自然と人が住む都市との境界に当たる里地里山を管理することで非常に重要であります。
里地里山がなくなれば原生の自然と都市は隣り合わせになり、生き物は都市へ侵出、人間の食べ残しやゴミをあさり、生き物と人間との接触機会が増えていきます。
生き物との接触機会が増えれば感染症によるパンデミックが起きる可能性もあがるでしょう。
国立環境研究所の五箇公一先生はゾーニングという言葉で説明していました。生き物が住む場所、人間が住む場所を区分けし、「こっちには出てこないくださいね」とすることが重要だといってました。
コロナによるパンデミック、その裏には人間が自然を管理しなくなった結果、生き物との接触機会が増えたからおきたことなのでしょう。
以下はゾーニングに関して参考になる映画、それを五箇公一先生から紹介してもらった時の記事になります。