朝時間をルーティン化したら超楽になった話
最近、朝起きてから息子を保育園に送りに行くまでの流れをルーティン化するのにハマっている。
ハマっている、というのもおかしな話なんだけど、朝の時間を豊かに過ごすために何をするか、仮説検証しながら取り組んでいくプロセスが楽しいのだ。
これまでは朝起きてから出かけるまでどんなふうに過ごすかあまり考えていなくて、その時々で必要なことに対処しながら、時間が来たら家を出る、というスタイルだった。前日やり残した仕事を朝やることも多く、「できるだけ長く(ギリギリまで)息子に寝ていて欲しい」という勝手な願いを抱えながらパソコンに向かい、そういう日に限って息子が朝早く起きてきたりして、なんだか落ち着かないそわそわした時間だった。
まぁ、それでも別に大きな支障はなかった。
でもある朝、「今朝は何をしようかな」と考えるのが突然、嫌になった。
その時に、朝、済ませておきたい家事を勢いでリストアップした。そして、それぞれのタスクにかかるおおよその時間も記入した。それがこれである。
・部屋を片付ける(5分)
・洗濯機から乾燥済みの衣類を取り出す(2分)
・洗濯機に洗濯物を入れる(2分)
・洗濯物をたたむ(5分)
・食洗機からお皿を出して食器棚にしまう(3分)
・洗顔、メイク(15分)
ここまでおよそ30分。メイクなど、身支度の時間を除けばたった15分である。あとはコーヒーを飲んだり読書をしたり、好きなことをしてゆっくり過ごす。
そして、息子の対応時間。
息子を起こして、声をかけたりしながら支度をサポートし、その間に朝食を作って一緒に食べる。大体保育園に出発するまで1時間くらいあると、息子も私も余裕を持って過ごすことができる。
そして保育園に出発する前に、3つだけ家事を済ませる。
・朝食のお皿を食洗機に入れてスイッチオン(2分)
・パジャマや朝食の時に使った布巾、タオルなどを洗濯機に入れてスイッチオン(1分)
・部屋全体に掃除機をかける(5分)
あえて一つ一つの項目を超細分化してあるのがミソで、それぞれのタスクを完了させるのに5分もかからないものがほとんどだ。最初は「手帳に振り返りを書く」とか「瞑想」とか「筋トレ」とかも入れようと思っていたんだけど、やめた。あと、もしかしたら床の拭き掃除とかお風呂掃除とかも朝やるといいのかもしれないけど、そういう「ちょっと大変だな」というイメージを連想させるものは入れないことにした。
なんというか、そういう「やったぞ!」という達成感が湧きそうなものを入れると、毎朝「がんばらなきゃいけない気分」になりそうな気がしたから。
家事に関しては、小さなことでも、毎日やることで一回あたりの負担がどんどん減るのが良い。本当に何も考えなくてもできることばかりになって、出かけるときには家がリセットされている。
たったこれだけのことなんだけど、やっておくことで帰ってきたときのモチベーションが全然違う。夜の家事タスクが一気に減って、息子との時間に、今までよりも集中できるようになった。
また、家事の内容を見える化しておくことで、前日の夜に「これは前倒しでやっておこうかな」とか「これは明日の朝でもいいや」などと見通しを立てることができるようになり、よりリラックスして過ごせるようになった。
もしかしたら世のお母さんたちは普通にこういうことをやっていたのかもしれないけど、少なくとも私の実家ではこういう習慣はなくて、せいぜい前日使ってそのままになっている食器を洗うくらいだったように思う。
朝はいつも慌ただしくて、物心ついたときには各自が自分でトーストを焼き、食べ終わったら歯を磨いて身支度して出発する、というのが日常的な光景だった。
朝の行動をルーティン化してみて気がついたのは、思考の対象をできるだけ減らしていくことがゆとりにつながる、ということだ。たぶん、片付けや整理整頓の類に似ていると思う。
やろうかな、どうしようかな、という迷いを減らし、今やる事はこれ、と決めてしまえば、あとは始めてしまえば何とかこなせる。暮らしを見つめることは、自分が大切にしたいものを見つめることなのかもしれない。
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