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後継作アニメ開始直前!!伝説の「頭文字D」を語る

この物語はフィクションであり、
登場する人物、地名、団体名はすべて架空のものです。
車の運転は交通ルールを守り、安全運転を心がけましょう。

ヒュルルル….
ズボォォオン!!!


どうも、Masamiです。

前回の記事投稿から早一ヶ月。
note開始から三日坊主に終わってましたね(笑)

今回もタイトル通りです。
しげの秀一氏により週刊ヤングマガジンにて1995年から18年間連載された
伝説のレーシングコミック 頭文字D<イニシャルディー>。
通称イニD。

好きなマンガ作品の一つに挙げているこちらのイニDですが….

その正統続編にあたる同氏により2017年から連載中の
MF GHOST<エムエフ ゴースト>がついに!
2023年10月からアニメ放送開始となります!
くぅ〜っ

アニメ版ではタイトルロゴが原作とは異なり、
ゴーストのみカタカナ表記となります。

舞台は202X年、EV化が進んだ近未来の日本。
化石燃料を動力とする自動車による、閉鎖された公道にて行われるモータースポーツ、その名もMFG。

そのMFGにて、
イギリスの名門レーシングスクール出身の日本と英国のハーフ
主人公 カナタ・リヴィントン<和名:片桐夏向>の操るトヨタ86GTと、
そのライバルたちの繰り広げる数々のバトル。
これがMFゴーストです。

….で、その前作にあたるのがイニD

僕 Masami同様、多くの若者たちをクルマ沼に沈めた大戦犯を、
今回はプレゼンしていきます!

ちなみに、
同じくヤンマガ掲載作品の楠みちはる氏による走り屋マンガ
湾岸ミッドナイト 通称湾岸も大ヒットマンガですが、
僕はこちらは読んでおりません。

ただアニメ版は全話見ましたが、結構面白かったです。
同じ走り屋マンガでもイニDは峠、湾岸は首都高という棲み分けがあり
クルマのチューニングアプローチも全然違っていて、
アニメも原作の前半部くらいしか映像化されてないみたいなので、
いずれは原作全話を見てみたいですね。



What is Initial D?!

イニDってなんだ?!

レーシングコミックの金字塔!!熱き走り屋たちのドラマ

先述の通り、1995年〜2013年まで週刊ヤングマガジンにて連載された
しげの秀一氏によるレースマンガ。
発行部数は2022年12月時点で5300万部を突破したとのこと。

この作品の人気を不動のものとした要素はいくつかあります。
まず、連載開始当時とてもホットだった峠の走り屋の世界が作品の舞台となり、彼らの注目を集めたこと。

次に、登場車両がどれも実在の国産スポーツカーであること。
RX-7スカイラインGT-Rシビック、シルビアなど、
今では人気が高さ故に値段がプレ値になってる車種も多く、
とてもハイそれと買えないようなクルマばかりなんですが…..

対して主人公 拓海が駆るのは
スプリンタートレノAE86 (通称ハチロク)と、
連載開始当初としても10年落ちの旧車でしかも非力なクルマで、
ライバルたちのハイスペックマシンたちをバッタバッタと倒していくという爽快感が、読者達の心を鷲掴みにしていったのです!

さらに人気をブーストしたのが、
1998年に始まったアニメ放送。

エイベックス社のアニメ制作参入第1作目ということもあり、
走行シーンのクルマを3DCGにて表現、BGMには当時パラパラブームで大人気だったスーパーユーロビートをふんだんに使用。
監修にドリフトキングの異名で知られるレーシングドライバー 土屋圭市氏を迎えるという気合いの入り方でした。

その後、2002年にはアーケードゲーム化、
2005年には実写映画化と、快進撃が続くイニD!

その人気は海を超えて広がっていき、
いつしか車好きとイニDは、切っても切りきれない関係となりました。


ドライバー&クルマ、魅力溢れる走り屋たち


まずこの作品といえばのコイツ、
主人公拓海とハチロクトレノ。

基本設計の古さと非力さゆえ、
登場時こそ「勝負になんねー」などと言われていましたが、
秋名山の下りで拓海の脅威のドライビングテクニックにより連戦連勝。
その珍しさと速さから秋名のハチロクと呼ばれるようになりました。

その最初の対戦者である、
赤城レッドサンズのナンバー2 高橋啓介が駆る
FD3S RX-7

初登場時こそ噛ませポジションだったものの、
作品第二部においては拓海とダブル主人公と扱われるほどの成長を見せる。
啓介のツンツン強気ヘアスタイルもそうですが、
彼のクルマに対する情熱を感じられるかのような黄色いFDのド派手な外装もまたカッコいい!

そして作中ではトップクラスの走り屋、
啓介の兄であるレッドサンズのナンバー1 高橋涼介の駆るFC3S RX-7

頭脳明晰、ドライビングも群を抜いている彼。
クリスタルホワイトのFCは、控えめな外装でありつつもどこかスポーティーな印象で、彼のカリスマ性を体現するかのよう。
(最終戦直前にてガラッと変わりますが)

……とまあ、
代表者三人三車を紹介しましたが、一癖も二癖もあるドライバーとクルマが沢山出てくるこの作品。

「オレもあのクルマでアイツみたいに峠走りたい!」
「このクルマ、マジでアイツと同じ心境になるんやな」
と思わされることも多々。
僕もその一人でした。

Masami 19歳、初のマイカーにハチロクトレノを買う

これくらいの影響力がある作品なんです!

惜しくもハチロクは過去2台買って2台とも廃車になってしまったんですが
(今にして思えばマジで切腹レベル)
このクルマを買ったことにはマジで後悔ないです!
乗っててホンマに楽しくて!

僕はこの作品を通じてクルマを知り、クルマの知識を蓄えるように努め、
クルマを思いのままに走らせるためのドライビングテクニックに興味を持ちました。

クルマにまだ興味が沸いてない人にクルマを教えるなら、
断然イニDをオススメします!
コミックス1〜5巻くらいを読み終える頃にはきっと、少なくとも「クルマっていいなァ」って思えるはず。


Masami's view of Initial D

Masamiから見たイニD


シリーズ通してのテーマ

クルマ、峠が作品の舞台というのはもうここまで語ってきての通り。

物語自体の大きなテーマは「夢」です。
「夢」の物語です。

この話、ぜーんぶ夢の出来事でしたぁ〜
良い子は実際の公道でマネしないでねぇ〜みたいな
夢オチの物語とか、そういう寒い意味ではなく(笑)

彼らの走ることの意味が全て「夢」に向けられていると思うのです。
夢を追いかける若者たちの物語です。

この作品は二部構成で、
主人公 拓海が高校卒業するまでを第一部、
その後拓海が県外遠征チーム プロジェクトDに加入しさらに峠バトルが激化していくのが第二部とされています。

作品の印象もその前後でガラッと変わってしまいますが、
前後編に共通して「夢」というワードが散見します。

正直、第二部に関してはよほどのクルマ好きか
作品を第一部から追ってる人じゃあないとついて行けない内容な気がするので…..w

例によってではありますが、
まずここを見ないとイニDは始まらないという、
第一部の大まかな話の流れを僕なりにプレゼンできればと思います。


第一部 (秋名のハチロク編) あらすじ


群馬県渋川市のとある県立高校の
一見ごく普通の高校三年生 藤原拓海<フジワラ タクミ>

彼は父 藤原文太<フジワラ ブンタ>が営む豆腐店の手伝いで、
父の所有するAE86トレノのハンドルを握り、
嫌々ながらではあったが毎朝早朝に豆腐配達のため、
秋名山を走っていた。
それが伝説の走り屋である文太による
ドライビングテクニックの英才教育であるとも知らずに……

ある日の豆腐配達の帰り道、秋名の下りにて、
赤城レッドサンズのナンバー2 高橋啓介<タカハシ ケイスケ>の駆る
FD3S RX-7と遭遇し、そのまま成り行きでバトルとなってしまい、
地元を熟知したスーパーテクニックでFDを抜き去ってしまう。

啓介は、
拓海とその親友 武内樹<タケウチ イツキ>のバイト先の
ガソリンスタンドの先輩 池谷浩一郎<イケタニ コウイチロウ>率いる
秋名スピードスターズとの交流戦に向け秋名山を走り込んでいたが、
この事件をきっかけに打倒ハチロクに闘志を燃やすことに。

池谷は交流戦を目前にして事故を起こし、
自分の代わりに出走してもらえないかと文太の元へ尋ねてきたが……
文太の計らいにより、交流戦の現場にハチロクに乗って現れたのは、
なんと拓海であった。

レッドサンズvsスピードスターズの交流戦。
啓介にとっては拓海とのリベンジマッチであったが、
拓海はまたしてもこれに勝利。
この交流戦にて拓海の存在が走り屋たちに知れ渡ることとなり、
その脅威のドライビングテクニックと物珍しさから
秋名のハチロクと呼び親しまれることになった。

以前は豆腐の配達で嫌々ながら走っていた拓海自身も、
この時から僅かながら、車の運転に対する感情が芽生え始める。

群馬の走り屋たちの間で秋名のハチロクはビッグネームとなり、
拓海はあらゆる走り屋たちから挑まれ、対戦していくことになる。
数々のバトルの中で、自分の走りへのプライドを自覚していき、
同時に技術面でも進化していく拓海。

啓介の兄でありレッドサンズのナンバー1である
高橋涼介<タカハシ リョウスケ>の駆るFC3S RX-7とのバトル。
相手が悪いと思われたこのバトルでも拓海は、
己の知る一番速い走りでハチロクをコントロールし、
FCと激戦を繰り広げ、見る者たちに衝撃と感動を与えた。

バトル直前は涼介との戦いの先に
何が待っているのか考えていた拓海であったが、
バトル直後にそんな拓海に涼介は一つの助言を残して去っていった。
「広い世界に目を向けていけ」と。

その後も拓海は地元秋名以外のコースでのバトルや
限界を超えたハチロクのエンジンブロー、
そして生まれ変わったハチロクでの走り込み/バトルといった
数々の障害を乗り超えていくが……

もっと速く走るためには技術だけでなく、
知識も必要だと感じ始める拓海。

そこへ、自らの提唱する 公道最速理論
限りなく完成に近いドライバーだと拓海を評価していた
高橋涼介がやってきて、
翌年春から新たに始動する県外遠征チームに
ドライバーとしての参加しないかと勧誘してきた。

超人的ドライビングテクニックを持つ拓海も、高校三年生。
新生ハチロクにてその後も峠のバトルに身を投じつつも、
自分が何を目指しているのかを高校卒業ギリギリまで悩み続ける。

秋/冬と悩みながらも走り続けてきた拓海は、
ついに一つの答えに辿り着く。

「オレの夢って何だろうって」
「プロのレーシングドライバーになる!」
「頂点に経つドライバーになりたいんだ」

恋仲にあった茂木なつきに一緒に東京に行こうと誘われるも、
涼介の新チームに加入していろんなことを勉強したい、
そのためには地元に残らなければ行けないと、
拓海はなつきの誘いを誠意を込めて断るのだった。

密かに自分の夢を打ち明けた恋人との別れ。
なつきを送り出し、駅をあとにする拓海のハチロク。
長い旅の始まりを予感させるかの如く、
風花が吹きつけていた。

……というのが、イニD第一部の大まかな流れです。

第一部では当初目標といえるほどの目標がなかった拓海が夢を抱き、
それに向かって走り始めるまでとなっているのに対して、
(ちなみに啓介もプロを目指すと宣言してくれました)
第二部ではその夢へ向かって具体的なアプローチとして、
県外遠征バトルチーム プロジェクトDでの活動を通して知識やさらなる技術を身につけていく、といったフェイズになっています。

はなのでぶっちゃけクルマにさっぱりな人からしたら
第二部ってなんだか……となるのも納得っちゃあ納得
なんですw
第一部はバトルシーンだけでなくストーリーパートもおもしろくて、
同じ作品なのに第二部と比べて視聴率が高いのはその影響かと思ってます。

いや第二部も大好きなんですけどね!
ただイニDを知らない人に教えるとすれば、やっぱ第一部から見てほしいなって。
そんで第一部を全て見終わって、もっとバトルを読みたいってなったら絶対読むべきでしょう。


第二部(プロジェクトD編)以降のお話

さて、ここまで特に第一部に絞ってイニDを語ってきました。
第二部以降のお話は基本的にメカニックな話やドラテクの話ばっかなので、
口で言うよりアニメ/マンガを見てもらった方がいいと思うので、割愛いたします……

やること自体はやっぱり峠バトルです。
ワンパターンだとか言いたいヤツもいるでしょう、
僕がイニDを読ませた地元の友達にもいました。

「なんかさ、甲羅なげるとかバナナ捨てるとかないの?」って。
それはもうマリオカートやってろとしか言いようがねえ!
※マリカーも大好きです。8DX数年やり続けてます

ただその中でも、
ちゃんと峠の走り屋のバトルっぽい駆け引きは多く描かれており、
中には夜の峠で拓海だから使えるような必殺技なんかも。
毎度よくこんないっぱい思いつくな〜って思わされます。

さすがに第一部の終盤で披露された
インベタのさらにインみたいなインパクトはあれが最初で最後でしょうが….w
(高低差の激しいヘアピンコーナーを飛び越えるラインでショートカットしていく技)
(実際やると間違いなくクルマ壊れるし、仮に成功しても速くないとの噂)

それで、
第二部には第一部ほどのドラマパートはないと先述しましたが、
最終戦直前にて結構大きなドラマパートがあります。

敢えて内容は伏せますが、
高橋涼介という天才の走りのルーツだったり、
新チームの名前を「プロジェクトD」とした理由だったりが明かされます。

そういえばこの作品の名前も「頭文字D」ってね。
何かのインタビューで、作者自身も「なんだこのヘンテコなタイトルのマンガ」と言ってた気がするけど

どういう意味なんだろうな?Dって……
(第二部開始時点のモブのやり取りから)


……


After story of Initial D

時は流れ、202X年。頭文字Dのその後


頭文字D。

僕がクルマ好きに目覚めた大戦犯的な作品でしたが、
ここまでのプレゼンを見て、皆さんはいかがでしょうか?

といっても峠の走り屋の世界感を文章で伝えるのはとても難しいので、
このプレゼンを見ただけで
「いいじゃんイニD!オレも見るわ!」とまではいかないでしょうが
(じゃあこのnoteはなんなんだ)

ドリフトなどの技術面の話やメカニックな話を語っているのは、
世の中に先人が既にいっぱいいますので、
僕からは頭文字Dという作品を追っていく上で、
クルマと峠を愛する彼らの「走りに対する熱意」みたいなものが伝えられればと思い、今回のプレゼンにいたりました。
あとは作品を見ていただければ!

そうそう。
このプレゼンの最後には、このことも書いておかねばと思っていたのです。
後継作、MFゴーストのことを!

時は202X年と、近未来の日本が舞台。

この作品はイニDから数十年後の時系列となっており、
樹や池谷、健二といったスピードスターズの面々、
啓介や健太といったプロジェクトDの仲間たちも、歳
を重ねた姿で登場するのですが….

英国からやってきた主人公 カナタ・リヴィントンはなんと、
イニDの主人公であった拓海が講師を勤めるドライビングスクールの卒業生ときています!

数々の伝説を打ち立ててきた天才ドライバーの愛弟子、
コイツがすごくないワケないでしょう!
そんな彼の活躍がまもなく、TVにて見れるのです!
2023年9月現在、配信サービスでの予告は出ていませんが….
まあこのご時世なので、きっと配信もあるでしょう!

このMFGにはR35GT-RGRスープラなどの国産車に加え、
ポルシェランボルギーニフェラーリといった海外車も多く参戦しているのですが……

あろうことか、
カナタが駆るのはそれらのスーパーカー達と比べるまでもなくアンダーパワーの86
偶然にも、師がAE86トレノの使い手だったことと構図が似ちゃうんです。

この新たな公道レースの世界で、
カナタはどのような伝説を打ち立てていくのでしょうか??

MFゴースト連載開始時のキャッチコピーをあえてここで引用します。
もう一度、86でアツくなろう!!



ちなみになんですが…..
(ちなみにが多いな)

過去2台乗った感想ですが、
ハチロクは決して速いクルマではありません!

非力で古くて電子制御がなく誤魔化しが効かないぶん軽量でドライバーの実力がモロに反映されるというクルマの性格が、上手く拓海の運転にマッチしただけです!

事実、数年前に旧Twitterで上がっていたもので
どっかの夜の峠のバトルで全走者を煽りまくってる
ハチロクトレノの動画を見たことあります。
が、本当に腕があって頭のネジ飛んでないとできない芸統です。

最後にもう一つ。

皆さん公道では安全運転で!!

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