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テレビがなくても

テレビが家にない、というだけで、怪訝な顔をされるという経験をする人の割合は、世の中でどれくらいいるのか、知っている人がいたら聞いてみたい気がします。

以前は、友達から買ったテレビを持っていたのですが、故障して処分したのをきっかけに、特に不便もないので、そのまま、新しいテレビを買わずに過ごしてきました。

昔は、自分の部屋にテレビがある子が羨ましいと思っていたのですが、長年生きていれば、考え方も変わるものですね。

今の時代はテレビを補う、あるいはそれ以上の情報源となる、インターネットがあるせいかもしれません。

子供のころ、テレビのない部屋で何をしていたかというと、レコードやラジオで音楽を良く聴いていた記憶があります。

母親が買ってくれた学研のレコードセット。
好きな曲ばかりを聴いているのにも飽きて、好みではない曲を聴き続けてみると、なんとなく良いと思えるようになるのは、不思議な体験でした。

家族で音楽を聴く習慣があるのは、自分だけ。
特に、その性質が何かに活かされるということはなかったけど、そのせいで、面白い人と親しくなるきっかけには、大いになったように思います。

特に特技もないけれど、そんな自分にも、得したと思えることがあるのは、嬉しいものです。

そう考えると、多くの人が興味を持たないことに夢中になっても、意外となんとかなるような気がしてきます。

そのような情報の取り方は一般受けは出来ないかもしれないけれど、濃い人間関係を築くには大きな鍵となることもあるかもしれません。

自分の興味が広がっていけば、付き合う人も変わっていくし、ひとつの考え方に縛られる必要はないと知ることができるのは、生きる上でも助けになるように思います。

何がきっかけになるか分からないのが、人生の醍醐味とも言えるし、面白さとも言えるのかもしれません。


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