本って、あたたかい。
昨日、夜に本を買いに行きました。
Kindle出版にあたり、参考になりそうな本や現在売れている本がどのようなものか、見てみたかったのです。
電子書籍を購入すれば、数分以内には本が読めますが、リアル書店のように、どの本が話題となっているか、体感的に見ることができないんですよね。
念のため、夜の営業時間を確認して、最寄りの大型書店に行きました。
最近、韓国のエッセイ本がブームだそうです。
本屋に行くと、
クルベウ「大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした」
という本が平置きで、売っていました。
本の帯を見ると、韓国では累計55万部数の売上を誇る人気作家のようです。
表紙を開いて、ざっと目次を見てみると、生き方、恋愛、天職、人間関係についての項目が書かれています。
内容としては、生きていく中で、問題や壁にぶつかったとき、どのように考えて、物事に対処していくか、人生の乗り越え方といったことが全般的に書かれています。
語り口は、自分に理解を示し、優しくアドバイスする親や先輩、身近な友人といった感じで、読みやすい文章となっています。
なぜ、この本が人気なのか?といえば、この本自体が、
"一生懸命がんばっているのに、必死に生きても幸せを感じられないときに、必要な「支えとなる場所」"
となっていて、韓国以外に留まらず、多くの日本の読者の心の支えにもなっているからでしょう。
本の役割として、ノウハウなどの実践的なことを伝える役割がある一方で、シンプルに読むことを楽しむ役割があります。
一見幸せそうに見える人でも、誰にも言えないような悩みを抱えているものです。
そんなとき、ひとりになり、ページをめくりながら、その苦しみを癒していく。
このような本が売れているということは、ひとり、密かに、悩みを抱えている人が多くいるということかもしれません。
文章には人柄が表れます。
どんなときでも、人に微笑みを与えられるような、そんな文章を書ける人でありたいと、あらためて考えさせられました。