転職するということ
去る者と残るもの
また1人、我が社を退社して行きました。
夢を追いかけて、自分のやりたい事をやるために。
成功するかどうかはわかりません。
応援する気持ちと、裏切られた気持ちと、相反する気持ちが交錯します。
羨ましい気持ちと、冷ややかな気持ちと、正直自分の気持ちもよくわかりません。
去る者と残る者、どちらがどうという事はありませんが、新しい道へ進む者の方が、希望に満ちていて、残る者はどこか取り残されたような感覚に囚われるのも事実でしょう。
少し時間が経てば、すぐにそんな気持ちは無くなってしまうものですが、しばらくは気になるでしょうね。
やりたい事をやるということ
人生は一度きり。やらずに後悔するならば、やって後悔した方が良い、とも言います。
本当にやりたい事ならばその通りでしょうね。
ただ、本当にやりたいことってなかなかはっきり見つける事はできないものです。今回も、直接の動機は今の仕事に嫌気がさした事が先でした。
それがわかるだけに、本当に大丈夫か?と余計に心配になるのも事実。でも、当の本人は、どっちが先であっても、今は夢を追いかけることに夢中です。そのギャップがやりきれない所もありますね。
やりたい事であれば、収入は減ってもいい。確かにそうかもしれません。でも、収入がついてこなければ、そのやりたいことを続ける事ができなくなる。そこをわかっているのだろうか。個々のバランスはとても大事です。
長い人生、色んな状況が訪れます。その時々でそれにあった働き方ができたら一番ですが、必ずしもそうはなりません。その時に何を優先するのか。
ある方が言っていました。
安易な転職は危険
優秀層ほど自分に自信があるために、簡単に辞める選択をする、と。いざとなればすぐに再就職ができる、という判断をするとのことです。
同じ方はこうも言っています。
1、2年であれば確かにそれは成り立つが、3年4年と経つと、残念ながらそんな市場価値はなくなるとも。
安易に辞めるとよくないということですね。上手くいくかどうかは誰にもわかりません。でも、引き抜きでもない限りは転職によって自分の市場価値を上げる事は難しいでしょう。転職後に実績を残して初めて前職以上の価値を示す事ができるのです。
新車は、登録した瞬間に3割価値が減ると言います。200万円の車は、登録しただけで、140万円の価値しかなくなるのです。
自分の価値を認めさせる
ビジネスの世界の自分の価値も似てるかもしれません。
転職して組織が変わっただけで、一旦価値は下がると思った方が良いでしょう。価値とは相対的な面が大きいですから。需要があって、それに応えて初めて価値となるのですから。転職によって、一旦自分への需要が減るのです。お手並み拝見という状況もそういう事ですね。助けを得られない状況も起こります。1人で周りの期待に応えていって価値を認めさせなければ先はありませんから。
今回去っていった元同僚も、価値を挙げられるかどうかはこれからしばらくの茨の道を進んだ先にあるかどうかです。
正直自分としては反対でしたが、決めた以上は簡単に諦めずに成功をつかん絵ほしいと思います。
くれぐれも体に気をつけて。
今回も最後までご覧頂きありがとうございました。お役に立てたら嬉しいです。
岡本昌巳