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企業家の生きた歴史と対話から2
私が大学院で学んだ、事業や組織改善の学びのスタイルをひとつご紹介します。
手取り教わったことはキレイに忘れてしまうかも(ごめんなさい!)ですが、我ごとになって掴んだものは財産になる気がします。
事業立ち上げのケース
Takeoff Point LLC. さんの事例から
先日、公開講座でTakeoff Point LLC. さんのケースを用いたケース対話に参加しました。
新事業開発や組織改善への熱量
公開講座の参加者は業種も様々。東京・神奈川・静岡・愛知・岐阜など広い地域から参加がありました。
その中でも、新規事業開発に従事される方、これから新事業を立ち上げたい企業人、専門分野に特化した研究者、そして学生と層も幅広く。携わるプログラムやプロジェクト分野も立場が異なり、個々の経験の現在の課題から問いや意見を深堀。
プロダクトアウトの過程と似ているかも?
そもそもMBAを取得していれば誰でも経営ができるんでしたっけ? などなど
対話のフェーズとしては、状況と課題の洗い出しの発散フェーズかもしれません。けれども、参加者が日頃学びを深め、試行錯誤する意気込みがにじみ出ているようでした。
イノベーター織田信長
岐阜の武将といえば、織田信長。駅前にも像が建つ、県民誇り(?)の武将です。世界的にもファンが多いですよね。対話の最後に「イノベーターといえば織田信長」とある研究者からご意見が!
火縄銃は戦いの強力な武器になると考えた武将もいました。ときの戦国大名・織田信長です。信長は、1575年、長篠の戦いで大量の火縄銃を用いて、強敵武田軍を破りました。この勝利は天下統一の大きな一歩となりました。
良いプロダクトをシステム全体で設計する「マネジメント視点」
火縄銃は、九州の種子島に流れつき伝来しました。当時は高価で、威力もすさまじかったようですが、使用方法に課題がいくつかありました。
しかし、はじめのうちは火縄銃に対する評価はさまざまでした。うつまでに時間がかかるため、戦いには不便だと考える武将もいました。一方で、火縄銃は戦いの強力な武器になると考えた武将もいました。
出典) https://www.youtube.com/watch?v=Bd_k0PcRaQA
(3:40頃〜)三段打ちから先着順自由連射まで、解説しています。
信長はこの課題に対して、火縄銃の「プロダクトとしての高い機能」を最大限に活かす方法を考案したのです。火薬を詰めて発射し、再度準備に回るまでの一連のフロー全体を、システム的に捉えてSOI(システム・オブ・インテグレーション)として設計・実装したのです。
組織形態や人の育成及びコミュニケーションの方法も高い機能を発機するために必要な要素でした。
イノベーションとはプロダクトの機能や価値にとどまらないことを、身をもって示しました。まさに命懸けの戦だったんですね。
研究者から見た織田信長
「私が知るイノベーターには、織田信長が…」という導入から、こんな深い話が出ようとは。と、私はほっこりしてしまいました。
研究とは、深い知見や専門性を持つ人だけができる高貴な学問だと思われれている風潮を感じます。もちろん、先生方は長い時間を費やし世界で初めての瞬間を作り出していらっしゃいますし、ふところが深い方が多いです。
大学の先生をよく知る学生さんに、こんなことを聞いたことがあります。
なぜか、うちの生物系の教授には、ジャズとアートが好きな先生が多いんだよね
特に生物を研究対象としているからか?その瞬間に生まれる奇跡を味わう楽しみを趣味としてもお持ちなのかもしれませんね。
次回の課題は、起業のための教訓
もし、生きた企業・進行形の事業経営であれば「宿題」はその時は分かりませんよね。大人になったら「宿題」は自分で設定するものであり、その宿題の質の優劣(無意味さ)も誰も評価できません。
大人になって課される課題って、感慨深いです。
(大人になってからの)学生時代、半学半教っていう言葉を教わりました。教師も学生も、常に学び続けて、教える存在であり続けるようにと。我と彼を分けることなく、全てを自分ごととして行動すること、と。生涯、体現しつづけたいです。
次回はケースB
次回は Takeoff Point LLC. Bのケースの内容だそうです。事前課題の準備も楽しみです。
【日本ケースセンター】Takeoff Point LLC. B👇
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
文責:豊川真美
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