白露

今日9月8日から22日まで白露。秋分まであと二週間ほど。

クーラーつけなくても過ごせるようになる。蝉の声が聞こえなくなる。

十五夜がこの時期に来ることが多い。今年は9月10日。

台風が来る季節でもある。立春から数えて220日目にあたる日、二百二十日(今年は9月11日)は、天候が悪くなりやすく、農家にとっての厄日。

田んぼの稲穂が頭を垂れて、黄色く輝き、稲刈が始まる頃。田んぼを景観に取り入れた修学院離宮が一番美しくなる。

花は、萩が咲き誇る頃。京都では、常林寺が「萩の寺」として有名。小さい庭に萩が所狭しと咲き乱れる。
紫式部が紫色の実を実らせる。
立秋ごろから咲き続ける芙蓉もまだまだ健在。
あと、本来春に咲くヤマブキの返り咲きが京都では四条木屋町などでよく見られる。

旬の食べ物は、いわゆる「秋の味覚」がどんどん出てくる。

海の幸は、北海道の秋鮭。夏の間広い海を泳ぎ回って大きく育った鮭が生まれ故郷の川に戻ってくる。
そのお腹の中にいるイクラも旬。
秋刀魚(さんま)もオホーツク海から本州沖に帰ってくる。
鰹(かつお)も北海道沖から三陸沖に戻ってくる(「戻り鰹」)。
ついでに、寿司漫画『きららの仕事』第6巻によれば、北海道礼文島のキタムラサキウニが今の時期だけ漁が解禁され、利尻昆布をたらふく食べて、最高級のおいしさらしい。

山の幸も色々。栗や里芋。里芋の収穫期なので、十五夜を「芋名月」と呼ぶ。それにちなんで、関西の月見団子は、団子を、里芋の皮に見立てたこしあんでくるんだ形。
胡桃も旬。カリフォルニア産の胡桃は一年中売っているけれど、多分今が一番おいしい。

そして、私の大好物、鳥取の二十世紀梨が出回り始める。


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